湘南国際村にインターナショナルスクール、27年開校へ 定員は440人
横須賀市と葉山町にまたがる湘南国際村に、小中一貫のインターナショナルスクール「秋谷葉山国際学園」(仮称)が誕生する見通しとなった。県が公募したB・C地区(7・5ヘクタール)の優先交渉権者として、運営する秋谷国際学園運営会社(横須賀市秋谷)が選ばれた。周辺に配慮した木造校舎などを整備し、2027年8月の開校を目指す。 提案内容によると、国際村西側のA地区と隣接する仮設駐車場部分(約2・7ヘクタール)に、木造2階建て校舎3棟と体育館棟、グラウンドなどを整備。地元住民らが利用可能なテイクアウト方式のカフェや屋外テラスを併設し、駐車場とトイレを設置する。東側の「めぐりの森」では、環境配慮型の農園を運営する。 4歳(年中)から14歳(中学3年)程度までの一貫教育を行い、定員は全学年で440人。国際的な教育プログラムであるバカロレア教育を根づかせるため、開校前にサマースクールなどを実施してどの学年からスタートするか決定する方針。 今後は地元説明会などを行った後、25年後半以降に事業用定期借地権(49年間)の設定契約を締結し、26年の着工を見込んでいる。 実業家で同社の梅田優祐社長は「自然豊かな地であることに加え、米軍基地を含めて多様な人たちが住むという特性を生かした、新たな教育の選択肢を作っていきたい」とコメントしている。
神奈川新聞社