「私立中学に通うなら…」寄付金や修学旅行などの“学費以外にかかるお金”ってどれくらい?
「私立中学は公立以上にお金がかかるらしい…」とよく聞きますが、実際のところどれくらい違いがあるのでしょう? 今回は、政府調査からわかる私立中学の学費について、平均的にかかる金額・公立との差・貯めておくべき金額を明らかにしていきましょう! 「教育費貧乏」になってない? それでも私立に行かせたい家庭を救う4つの方法
私立中学の学費と公立中学の学費を比較
文部科学省の調査によると、私立中学の学費は公立と比べて図のような違いがあります。 なんと私立中学の学校教育費は100万円超え。公立に比べると7.7倍です!! ちなみに、学校教育費とは中学校の授業料、入学金、修学旅行費など。学校外活動費とは、それ以外の塾や習い事にかかる費用のこと。私立中学は公立中学よりも、入学金・授業料などが圧倒的に高額ということですね!
中高一貫で比べると、私立と公立の学費の違いは?
次に、高校の私立・公立の学費についても見ていきましょう。 高校の場合、私立の学校教育費は公立の2.6倍かかるという結果でした。中学の7.7倍ほどではありませんが、やはり高校も私立のほうが明らかに高いですね……。
さらに、中学・高校(全日制)を通して、「一貫して私立へ通学した場合」と「一貫して公立だった場合」の学費の違いを比べてみましょう。 合計6年間の学費となると、とても大きな差になって表れるものですね。 一貫公立に対する一貫私立の比率は、 ・学校教育費…約4.3倍(差額にすると、約137万円) ・学校外活動費…約1.2倍(差額にすると、約10万円) 特に学校教育費については137万円も違ってくるとは・・・。 筆者には、未就学児の子どもが2人います。将来、もし共に私立高校へ通うとなれば、公立よりも274万円上乗せで学費を用意しなければいけない計算となりますね。今から冷や汗が出ます…。
私立中学と公立中学の学費の特徴
公立中学は学校外にかかる費用が高くなることも 先ほどのページで使った図を再び見返して、今度は「学校教育費」と「学校外活動費」の違いを比べてみましょう。 公立中学に対する私立の割合は、 ・学校教育費…7.7倍 ・学校外活動費…1.1倍 つまり、学費全体では私立よりも公立のほうが「学校外活動費」の割合が高いという結果となり、公立中学に通う子どものほうが塾や習い事をして学力・偏差値等をカバーしている可能性が高いことが読み取れるのです。私立中学では授業料などが高い分、学習補助にも手厚いということなのでしょうか…?