特産ユズ、色よし香りよし実大きく 福島県楢葉町で収穫始まる
福島県楢葉町で特産のユズの収穫が始まっている。7月に設立された町ゆず生産振興組合の組合長を務める松本広行さん(69)は有機農作物の認定を受けた畑で栽培した黄色い実を一つ一つ丁寧に採っている。 今年は色づきは良いが、収穫量が少ないとされる裏年に当たる。松本さんは「収量は少ないが、実が大きく、香りのいいユズに仕上がった」と語っている。作業は20日ごろに最盛期を迎え、12月初旬まで続く。 収穫した実はリキュールやポン酢などの加工食品の原料として使用される。生産者は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を経て「ゆず香る文化の里ならは」の復活を目指している。