ケガに苦しんだ“問題児”キリオスが年末に約1年半ぶり公式戦復帰 全豪OP前哨戦へ「今は最高の気分」
男子テニスのATPツアーでシングルス通算7勝のニック・キリオス(29=オーストラリア)が、約1年半ぶりに公式戦に復帰することになった。来年1月の全豪オープンの前哨戦となるブリスベン国際(12月30日開幕)の主催者が15日、キリオスの出場を発表した。キリオスは混合団体戦イベントの「ワールドテニスリーグ」(12月19~22日、アブダビ)にも出場する。 対戦相手や審判への暴言、ラケット破壊、ドラッグ使用などコート内外で“問題児”ぶりが目立っていたキリオスは、22年のウィンブルドン選手権で4大大会自身最高の準優勝。同年の全米オープンでは8強入りした。しかし、翌23年の全豪オープンを膝のケガで欠場。さらに手首のケガなどに苦しみ、過去2年間のツアー出場はわずか1試合にとどまっていた。 世界ランキングは16年10月の13位が最高のキリオスは15日、メルボルンのテレビ局に「正直言って、ここ2年で一番調子が良いと思う」とコメント。「22年は素晴らしい年だった。その後、ウィンブルドンと全米オープンの決勝で手首に問題を感じ始めた。手首の再建手術を受けたので、今は最高の気分だ」と話した。 ブリスベン国際では18年に優勝。「いつも素晴らしい大会だが、18年は素晴らしい思い出ができた」という。「ここまで長い道のりだった。自分の目標の1つはオーストラリアの夏にプレーできるようになること。なので、お気に入りの大会の一つであるブリスベンでスタートできることに興奮しています」と意気込んだ。