【山口県】[周南公立大]アメニティ施設のデジタルマップ とくちゃれ、周南市と連携
周南市の周南公立大経済経営学部の百武仁志講師が担当している地域ゼミ(8人)が、同市中心市街地の多目的トイレ、自由におむつ替えや授乳ができるスペース「赤ちゃんの駅」などを紹介するデジタルマップの作成に取り組んでいる。 6日にはホテルサンルート徳山などで多目的トイレを調査し、㈱トクヤマの「とくちゃれチーム」からも社員が参加した。市もまちなか共創センター事業の一環でこのマップ作りを委託事業とし、出来上がったマップは市を通じて山口県オープンデータカタログサイトにアップロードして自由に使ってもらえるようにする。 この地域ゼミは経済経営学部と福祉情報学部の学生が自由に参加できるゼミ。百武ゼミでは心地よい場所を色分けするなど、地域資源をデジタルマップ上で視覚化する活動に取り組んでいる。 今年度は多目的トイレと赤ちゃんの駅にスポットをあてて調査し、デジタルマップにその位置や写真、使い勝手などを掲載する計画。来年度以後も調査対象を公共施設などに拡大して続けたいとしている。 6日の調査は百武さんと福祉情報学部3年、佐々木慶司郎さん(21)、とくちゃれからは、デジタルマップ作成をテーマに活動している経営本部財務・投融資グループ兼人事グループゆうゆうてらすの村本勇志さん(20)が参加した。 ホテルサンルート徳山では仲西隆宏統括支配人と一緒に1階にある多目的トイレを調査。ふだんから車椅子を使っている村本さんがトイレの中に入ってドアの幅やトイレ内の説明などを調べて、仲西支配人も村本さんに改善点などを尋ねていた。 今回のデジタルマップ作成は、多様なアメニティ情報など街を訪れる人が必要な情報を統合し、利用者が必要な情報を手に入れられるようにすることが狙い。この日は同ホテルのほか、コンビニエンスストア、スーパーも訪れた。 村本さんは「トイレの不安がいつもあるが、マップがあれば調べる手間もはぶける」、佐々木さんは「マップは多くの人に使ってほしい」と話していた。