中日・高橋宏斗、来季は投手タイトルの全取り宣言!高卒5年目で最速大台突破も「自分が定めている大台はもっと上」
中日の高橋宏斗投手(22)が21日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、今季年俸6300万円から5700万円アップの1億2000万円でサインした。高卒5年目での1億円の大台突破は球団史上最速。球団史に残るシーズンを終えた右腕は、来季は沢村賞を含む投手タイトルの全取りを宣言した。 記録だけでなく金額でも球団史に残る1年となった。愛知・中京大中京高から入団してわずか丸4年。22歳の若き高橋宏が球団史上最速となる高卒5年目で1億円超えの契約を勝ち取った。 「しっかりと球団の方からも評価していただいて、自分もすごく納得する契約が結べたかと思います」。球団では95年の今中(高卒7年目)を上回る高卒5年目の最年少での1億円の大台突破。「自分が定めている大台はもっともっと上」と報道陣を笑わせながらも自然と表情は和らいだ。 大きな飛躍を遂げた1年はつまづきから始まった。シーズン前は先発投手陣の柱の1人として期待されながらも、オープン戦では思うような投球ができずに開幕2軍スタート。「あの悔しさが今年1年間の原動力になった」と無念の思いを力に変えた。 4月下旬に1軍に昇格すると、7月に登板した4試合すべてでスコアボードに「0」を並べるなど33イニング連続無失点。9月上旬まで防御率0点台をキープする無双っぷりで最終的には防御率1・38と2リーグ制以降では球団最高記録を樹立した。 リーグ2位の巨人・菅野に0・29差をつけ、自身初となる最優秀防御率のタイトルも獲得。「今後の自信につながるポイント」と初の栄冠をかみ締める。投げる度に数字が付いてきたシーズンだったが、「状態がいいときはただ単に楽しんで試合に入り、勝ったらもっともっといい形が続いていくという感じだった。本当にプレッシャーは感じなかった」とケロッと振り返る。 来季の目標は「NPB最強投手」の称号を自らの手でつかみ取ること。「やっぱり取れるタイトルは全て取っていきたい」と沢村賞を含めた投手タイトルの全取りを宣言。「NPBの中を見ても本当にいいピッチャーがたくさんいる。そこに絶対に負けないという気持ちを持ってマウンドに立ちたい」と闘志をむき出しにする。
中日スポーツ