近づく梅雨!バイク乗りが気をつけたいことって?
バイク乗りにとって、危険がいっぱいの雨の日走行
気持ちがよく走れる春のツーリングシーズンが終わると、とうとう梅雨に突入します。毎日のように雨が降る梅雨の時期は、ツーリングの計画が立てにくくなるだけでなく、バイクに乗ることが億劫になってしまう時期とも言えます。 【画像】近づく梅雨の対策を画像で見る(10枚) しかし通勤などの足としてバイクを使用している人にとっては、雨の日にバイクに乗りたくなくても、乗らなければならない場面は多く出てくるもの。ツーリングでも通勤でも、雨の中バイクに乗るときに気を付けるべきことは多くありますが、具体的にはどのようなことに気を付けて乗ればよいのでしょうか。
まず、雨の日走行に関する道路交通法に「泥はね運転違反」と呼ばれるものがあります。これは水たまりなどの上を走行して巻き上げた水や泥などが、近くの歩行者などにかかり迷惑をかけてしまった際に罰則の対象となるものです。 泥はね運転違反とみなされた場合、二輪車は6000円、原付は5000円の反則金の支払いが命じられます。そのためできるだけ水たまりに進入することはせず、避けられない場合は歩行者に水などがかからないよう、ゆっくりとしたスピードで水たまりに進入するなどの配慮が必要です。 また、むやみに水たまりに入らないようにすることは「ハイドロプレーニング現象」を防ぐことにも繋がります。
ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水の膜ができてしまい、一時的にバイクが浮いてしまう現象のこと。バイクが水の膜の上に浮いてしまうと、ハンドル操作やブレーキ操作が効かなくなり、大事故へと発展する恐れがあります。 タイヤの溝は濡れた路面を走行する際、水をうまく排水して路面をグリップするように作られています。この排水がうまくいかなくなる原因は、スピードを出して濡れた路面を走行している時や、タイヤの残量が少ない場合に起きやすくなっているようです。 また雨の日の走行は、水たまりに進入することのないよう注意するだけでなく、タイヤの残量があるかどうかも重要になるので、普段からタイヤメンテナンスを怠らないことも大切です。 また、雨の日の走行で危険な箇所は他にもあります。たとえば雨で濡れたマンホールは晴天時よりかなり滑りやすくなっており、カーブの途中でさしかかってしまった場合は転倒する可能性が非常に高く危険なスポットです。 さらに、乾いた路面であれば何も気にすることなく走れる白線の上も、濡れることにより非常に滑りやすいものへと変化。そのため、濡れたマンホールと白線にはできるだけ乗らないように走行するようにしましょう。