ルヴァン杯新方式で実現したセレッソ大阪・上門の「凱旋試合」…FC琉球のプロモーション力に感服 北川信行の蹴球ノート
サッカーJ1、セレッソ大阪のFW・MF上門(うえじょう)知樹が22日にタピック県総ひやごんスタジアム(沖縄市)で行われるYBCルヴァン・カップ1次ラウンド3回戦のJ3、FC琉球OKINAWA戦に意欲を燃やしている。セレッソ大阪のトップチームが沖縄で公式戦を戦うのは初めて。20日に舞洲(大阪市此花区)で行われた公開練習後に取材に応じた上門は「シンプルに楽しみです。(FC琉球は)ずっと育ててもらったクラブですし、あんまりこういう機会もないと思う。楽しみたいと思います」と抱負を語った。 【写真】FC琉球戦に向けてトレーニングに励む上門 ■訪れた〝凱旋(がいせん)試合〟に意気込み YBCルヴァン杯はJ1勢を中心に争っていたこれまでの大会形式を変更し、今季からJ1、J2、J3の全60クラブが参加する形となった。トーナメント方式の1次ラウンドで異なるカテゴリーのチームが対戦する場合は、下位カテゴリーのホームで試合が行われることになっており、1回戦でJ2の藤枝MYFCを2-1で破ったJ3のFC琉球は2回戦でJ1のガンバ大阪も2-1で撃破。本拠地で〝下克上〟を続け、3回戦でセレッソ大阪と顔を合わせることになった。 この対戦を喜んだのが、沖縄県うるま市出身で、現在はセレッソ大阪でプレーする上門だ。地元のクラブでサッカーを始め、沖縄・与勝高校卒業後にFC琉球入り。4シーズンを過ごしたあと、J2のファジアーノ岡山を経て2022年にJ1のセレッソ大阪へとステップアップしてきた。上門にとってYBCルヴァン杯のFC琉球戦は、またとない〝凱旋試合〟となる。 しかも、昨季途中からFC琉球を指揮しているのは、自身が入団したときにチームを率いていた金鍾成監督。「(FC琉球入りは)監督に引っ張ってもらった感じなので…。一度FC琉球を離れ、戻ってこられた監督とこうやって戦えるというのはうれしいですね」と話した上門は「(FC琉球は)攻撃的なチーム。僕がいたころは攻撃を重視していた。点を取られても、よりたくさん点取ればいいという感じ。そういうところで僕も教えられた部分もあります。ガンバ大阪にも勝っていますし、なめてかかるとやられると思うので、いい準備をしたい」と強調した。 ■下位カテゴリーの集客に好影響