王道Vで福岡との相性の良さを証明した吉田裕平
ボートレース福岡のGⅢ「アビスパ福岡杯」は11日に優勝戦が行われた。今節は年に1度の企業杯で、A1選手が12人と豪華メンバーが集結。地元勢も江夏満、池永太、塩田北斗と強力な布陣で臨んだが、江夏は3日目にフライングを犯し戦線を離脱。池永と塩田はともに準優で3着に敗れ、優勝戦進出を逃す結果となった。 【結果】 福岡12R 優勝戦 / アビスパ福岡杯 地元勢が苦しむ中、台頭したのが愛知の吉田裕平と杉山裕也。吉田は予選トップ通過、杉山も3位で予選を通過し、両者ともに準優も1着で勝ち上がったことで、優勝戦は彼らの攻防が焦点となった。 吉田はスタート特訓で2本ともフライングを切ったが、本番では修正。1マークで最大のライバルである杉山を旋回半径の大きなターンでけん制し、この時点で勝負あり。昨年12月の優勝は展開を突いて差し抜けた形だったが、今回は予選トップ通過からの王道V。当地との相性の良さを証明した結果となった。 シリーズ中、吉田は「チャレンジカップを狙って行きたい」とコメントしていたが、今回の優勝で賞金220万円を加算。次節のヤングダービーで優勝すれば、一気にチャレンジカップのボーダーラインに近づくことができる。吉田にとって今年のハイライトとなりそうな大会であり、今後の行く末を見守りたい。
優勝者コメント・吉田裕平
「とても、とてもうれしいです。(課題は)スタートだけだなと思っていたけど、内が揃っていたのでしっかり自分のターンをすることができました。プレッシャーもあって(1Mは)全速ターン気味に回ってしまって、差されていなければという感じだったので、なんとか逃げられて良かったです。近況のリズムはとてつもなくいいと思っています。1走1走集中してレースをすることを心掛けているけど、次節がヤングダービーで出られるチャンスも少ないので、優勝を獲りに行きたいと思います」。
マクール