「BYDシール」が日本上陸 最高出力530PSの4WDモデルが572万円の衝撃プライス
BYDオートジャパンは2024年6月25日、新型の電気自動車(BEV)「BYD SEAL(シール)」の国内導入を発表し、販売を開始した。 【写真】シートのデキが秀逸! BYDシールをもっと詳しく見る(9枚) 小型SUVの「ATTO 3」、小型ハッチバックの「ドルフィン」に続いて日本に投入されるBYDシールはDセグメントサイズのBEVセダンである。BYDの強みである「先進的なバッテリー技術」「最新のBEVプラットフォーム」「最新の安全・快適装備」を積極的に訴求し、「eスポーツセダン」というポジションの確立を目指す。ドルフィンと同じBYDのオーシャン(海洋)シリーズに属しており、車名はあざらしを意味している。 ボディーサイズは全長×全幅×全高=4800×1875×1460mmで、ホイールベースは2920mm。4ドアセダンでありながらクーペのようなスタイリングが特徴で、Aピラーからルーフ、トランクリッドまでを滑らかな曲線で構成。BEVらしいグリルレスのフロントまわりは「オーシャンエックスフェイス」と呼ばれ、前端からボンネットに向けた抑揚のある滑らかな面構成が特徴だ。左右ひとつながりのリアコンビランプは空と海の広大さを表現。バンパー下部のブラックのディフューザーは秘めたスポーティーさをアピールしている。 ダッシュ中央の15.6インチタッチスクリーン(解像度1080P)が主張するインテリアは、ラグジュアリー×スポーティー×スペーシャスを志向する。シートは前後ともナッパレザーで、フロントにはスポーツシートを装備。「HI、BYD」で起動する音声コントロール機能やステアリングヒーター、スマートフォンのワイヤレス充電器(2つ)、DYNAUDIOのハイファイオーディオシステム(最大出力775W)、パノラミックガラスルーフなどはすべて標準装備となっている。トランク容量は400リッターで、フロントにも50リッターの収納スペースが備わっている。 パワートレインは最高出力が313PSのRWD(永久磁石同期モーター)と、530PSの4WD(フロントには217PSの誘導モーターを搭載)の2タイプをラインナップ。BYD独自のブレード形状のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの容量はどちらも82.56kWhで、あくまで申請中の数値ながら一充電走行距離はRWDが640km、4WDが575kmとされている。出力が6kWまでの普通充電と105kWまでの急速充電に対応し、優れた温度管理システムによって急速充電を続けても出力が低下しづらいとうたわれている。 バッテリーのトップカバーをフロアと一体化した「CTB(セルtoボディー)」と呼ばれる最新のボディー構造によって高いボディー剛性を実現。足まわりはフロントがダブルウイッシュボーン、リアが5リンクで、4WDモデルはメカニカルな油圧可変ダンパーを装備する(RWDは固定減衰式)。 ボディーカラーは「アークティックブルー」「アトランティスグレー」「オーロラホワイト」「コスモスブラック」「シャークグレー」の全5色をラインナップする。 BYDシールの価格はRWDが528万円で、4WDは605万円。導入記念キャンペーン価格として、最初の1000台はRWDが495万円、4WDが572万円で販売されるほか、35万円のCEV補助金も受けられる見込みだという(申請中)。また8月31日までに購入エントリーするとETCとドライブレコーダー、「eパスポート」(初回車検費用が含まれたメンテナンスパッケージ)のプレゼントに加えて、家庭用充電器とその工事費を最大10万円までサポートする。 (webCG)
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