【独占60分!】齋藤元彦・前兵庫県知事インタビュー「内部告発」と「県民局長の死」そして潜入ジャーナリストが問うた「ネット”分断”選挙」にいま思うこと
問われた「道義的責任」
――その後、7月に入って元局長が「死をもって抗議 する」というメッセージを残して自殺してから、告発文書問題が全国区のニュースとなり、齋藤県政への非難が殺到する。 「元局長が亡くなったことは非常に重く、つらいことで、心から哀悼の意を表する。けれども、私たちの懲戒処分などが元局長の死につながったという報道もあるのは非常に残念なことだ。何が元局長の死につながったのかという原因や理由を、簡単に断定することはできない、と考えている」 ――齋藤さんが百条委員会に出席して、「道義的責任が何か分からない」と答え、大バッシングを受けた。 「百条委員会や議会でも、県政を停滞させた道義的責任をとって私が辞職したらどうか、という文脈で出てきた言葉。明確な根拠がある法的責任とは違って、道義的責任という言葉は、とにかく政治家が辞職することで、事を丸く収めようという日本的な意味で使われることが多い。けれども、私は文書問題の調査をしっかりとやりながら、私自身が反省すべき部分は改め、県政を4年の任期いっぱいまで担っていき、その後の選挙で、県民の皆さんの審判を仰ぐことが私の責任の取り方だという気持ちが、先の言葉となって表れた」 さらにインタビューは、ネット戦略を駆使した選挙戦へとつづく。齋藤氏は、兵庫県民に何を問おうとしているのか、果たしてネット選挙の功罪を、その中心にいる彼はどう考えているのだろうか。 後編『【独占インタビュー】齋藤元彦・前兵庫県知事に潜入ジャーナリストが斬り込んだ!前知事に問う「亀裂と分断の選挙戦」と「ネット陰謀論」への自覚と覚悟』でお伝えしていく。
横田 増生、週刊現代
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