今オフに大谷と山本を獲得したドジャースだが、ポストシーズンではその選手層の厚さは必ずしも勝利を保証するものとはならないようだ。(C) Getty Images

　今オフに10年総額７億ドル（約1015億円）で獲得した大谷翔平をはじめ、山本由伸、タイラー・グラスノーの両投手、さらには強打者テオスカー・ヘルナンデスと、次々とスタープレーヤーを手中に収めたロサンゼルス・ドジャース。早くも2024年シーズンの優勝候補にも推す声も上がるなか、米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』は現地12日、超大型補強を施したドジャースでも「ワールドシリーズ優勝は保証できない」として、持論を展開している。 【PHOTO】大谷翔平も加入したドジャースに入団決定！ユニホームを身に纏い会見を行った山本由伸の厳選ショット！ 　同メディアは、「ドジャースがワールドシリーズに確実に賭けられない８つの理由」と題した記事を掲載。プレーオフ進出の常連であるドジャースに大谷翔平や山本由伸を加えても「ポストシーズンで何かが保証されるわけではない」として、８つの視点からワールドシリーズ優勝は険しい道だと主張している。 　記事では、「ポストシーズンでは選手層の厚さの利点がなくなる」として、2010年から23年のポストシーズンにおいて、レギュラーシーズンの最多勝利チームと最少勝利チームではさほど勝率が変わらないことに言及（最多勝利チームが.568、最少勝利チームが.556）。いくら巨大な選手層を持っていても、短期決戦で「そのアドバンテージは事実上、問題にならない」と強調している。 　その他、同メディアがドジャースのポストシーズンが簡単なものではないと主張する根拠には「ポストシーズンではゲームプランニングとコーチングがより重要になる」「ドジャースはポストシーズンの試合に勝つために先発投手に頼らない」「左投手の少なさ」「チーム平均年齢が高い」「レギュラーシーズン後の休養日」「大きなプレッシャー」を挙げ、それぞれ理由を解説している。 　ビッグディールを実現させ「球界最高の戦力」を有するとさえ言われるドジャース。果たして、2024年シーズンはいかなる結果となるのだろうか。 構成●THE DIGEST編集部