「こんなビジュアルだったとは」ネッシーや雪男も…『ドラえもん』ワールドで描かれた「UMA」たち
藤子・F・不二雄さんの代表作である『ドラえもん』は、今もなお新たなアニメや映画シリーズが展開され続けている国民的人気作品だ。 ■【画像】「たしかに“ぶさいく”すぎる?」のび太もがっかりした「ツチノコ」の姿■ 作中では“ひみつ道具”を活用しながら過去や未来、世界各国、さらに宇宙などさまざまな世界を冒険するのび太とドラえもんだが、行く先々で我々の世界でも都市伝説として有名になっている未確認動物・“UMA”と遭遇する場面もたびたびある。 そこでドラえもんワールドで描かれた、“UMA”たちの興味深い姿について見ていこう。
■意外と出番の多いネス湖の怪獣…ネッシー
古くから多くの人々の好奇心を掻き立ててきた“UMA”。なかでも雑誌やテレビ番組でたびたび取り上げられてきたのが、“ネス湖の怪獣”として有名になった「ネッシー」だろう。 イギリス、スコットランドの湖で目撃された“首長竜”のような姿をしたUMAで、当時は“恐竜時代の生き残りなのではないか”と噂され、注目を浴びた。 そんなネッシーだが、実は『ドラえもん』の世界には幾度となく姿を現している。 たとえば「ネッシーがくる」というエピソードでは、“ネッシーは実在するか否か”の討論に勝つため、ドラミちゃんの力を借り、のび太がネス湖のネッシーを近くの池へと連れてきてしまう。 また、映画版である『映画ドラえもん のび太と雲の王国』にて、本作は絶滅動物たちを天上界へと移動させる“ノア計画”の実行をめぐって天上人とのび太たちが戦うエピソードなのだが、作中、保護対象の動物としてドードー鳥やマンモスなどとともに保護されていたのが、“ネス湖のネッシー”だった。作中ではドラえもんやのび太、小人族のホイらを背中に乗せて湖を渡るという活躍を見せている。 いずれのエピソードでもネッシーは都市伝説で有名な“首長竜”としてのビジュアルは変わらず、漫画版、アニメ版のそれぞれで割とリアルなテイストで描かれていた。
■愛くるしい見た目も、のび太には不評?…ツチノコ
世界各地でさまざまな“UMA”が話題となるなか、日本でその姿が目撃され一躍有名になったのが、太い胴体と蛇のような見た目をした「ツチノコ」だろう。なんと今でも各地で“捕獲作戦”なるイベントが開催されており、捕獲者には多額の賞金が約束されるなど、令和の現代においてもなお根強い人気を誇る“UMA”である。 そんなツチノコも『ドラえもん』にもたびたび登場しており、ときにはその存在にのび太たちが振り回されることも……。 たとえば「ツチノコ見つけた!」のエピソードにて。未来の百科事典でジャイアンがツチノコの第一発見者として名を残していることを知り、どうにか歴史を変えられないかとツチノコ探しに奮闘するのび太。 しかし実は未来では空前の“ツチノコブーム”が起きており、なんと誰しもがツチノコをペットとして飼える世界になっていた。そのため、ドラえもんとのび太は未来の世界でツチノコを入手し現代へと連れてくるのだが、彼らのこの行動が予期せぬ方向へと歴史を変えていくこととなる。 また「ツチノコを探そう」というエピソードでも、同様にツチノコが姿を現している。こちらではのび太がツチノコを発見しているのだが、どこかひょうきんな顔立ちのツチノコを見て、イメージと違うことにのび太はがっかりしてしまう。 のび太に“しまりのない ぶさいくな まんがみたいな顔”と散々な評価を受けてしまうツチノコだが、いずれもつぶらな瞳を持つ愛くるしい姿として描かれていたのが印象的だ。