本田望結がカーリング女子高生を熱演「スケーターとしては、先を越されたような気持ちにもなりました(笑)」
試合のシーンはほとんどアドリブ
――試合のシーンは脚本通りだったのでしょうか。 本田 試合結果などの大枠は決まっていますが、試合のシーンはほとんどアドリブです。というのもストーンの位置によってセリフも変わってきてしまうので。一カ月間の練習期間もありましたし、「みよステラ」のみんなはカーリングの知識がある状態だったので、アドリブでも映像と合ったセリフが自然と出てくるんです。 ――香澄を演じる上でどんなことを意識しましたか。 本田 カーリングはチーム競技なので、一つひとつの役割に名前が付いていて、香澄はスキップというリーダーのポジションです。ただリーダーに向いているからリーダーになったわけではなく、「誰かに付いていく!」みたいなスタンスでも輝ける子だと感じたので、みんなをグイグイ引っ張っていくという女の子にならないように意識しました。そのために、なぜリーダーをやっているのかという脚本には描かれていない部分も想像しました。それがヒントになって、本番では演じやすかったので、どの作品でも描かれていないところまで考えるのは大事だなと思いました。 ――自分自身と香澄に共通する部分はありましたか。 本田 私はリーダーみたいに引っ張る役割も好きですし、そうじゃなくても打ち込めるタイプなので、香澄の気持ちも分かりました。だから、あまり目立とうとし過ぎる子にはなりたくなかったんです。 ――役としてではありますが、どういうところに団体競技の良さを感じましたか。 本田 カーリングを通して、高校生らしい揉め事や諍いがありますが、個人競技のフィギュアで誰かと言い合ったり、誰かと一緒に決めたりいうことが滅多にないので新鮮でした。高校生でしか味わえないような時間はスポーツに限らず、すごく大事なことだと思います。お芝居を通してですが、そういう時間を過ごせたのは貴重な経験でした。 ▽『カーリングの神様』 2024年11月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開 本田望結 長澤樹 泉智奈津 白倉碧空 / 川口ゆりな 秋山ゆずき 山崎竜太郎 内浦純一 柄本明 六角精児 田中麗奈 高島礼子 監督:本木克英 主題歌:「Sweaty Smell」STU48(キングレコード) 【後編】本田望結、俳優とフィギュアスケーターどちらも辞めずに続ける理由「自分の選択は間違ってなかった」は下の関連記事からご覧ください。
ENTAME next編集部