海外勢の新興国債券・株式投資、4月は6カ月ぶり流出超
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)のデータによると、4月の新興国債券・株式市場は米金融政策が引き締め方向に動くとの懸念を背景に、外国人投資家による7億ドルの資金流出超過となった。 昨年10月以来の流出超だった。3月は302億ドルの流入超で、昨年4月は163億ドルの流入超。 中国以外の新興国株式から38億ドル流出したことが響いた。中国以外の新興国債券は27億ドルの流入超だった。 中国株は6億ドルの流出超で、中国債券は9億ドルの流入超と、7カ月連続で買い越した。 IIFのエコノミスト、ジョナサン・フォータン氏は、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派的姿勢を強め、将来の金融緩和期待が消えたことが中国以外の新興国株が資金流出超となった主因と分析。 中国株も同様の傾向を示したが、中国の景気刺激政策が市場の期待に応える内容となれば「中国株の勢いは強まる見込み」とした。