台湾検察、民進党大物を逮捕 収賄容疑、政権に打撃の可能性も
【台北共同】台湾の検察当局は6日、対中国交流窓口機関、海峡交流基金会トップの鄭文燦理事長(57)を収賄などの疑いで逮捕し、裁判所に勾留請求したと発表した。裁判所は同日、保釈金500万台湾元(約2480万円)での保釈と台湾からの出境禁止を決定した。鄭理事長は行政院副院長(副首相)を務めた民主進歩党(民進党)の大物政治家。 党内で鄭理事長は頼清徳総統とライバル関係にあるが、清廉な政治を強調してきた民進党政権にとって打撃となる可能性もある。鄭理事長は容疑を否認している。 台湾メディアによると、鄭理事長は桃園市長時代、土地開発に絡んで賄賂を受け取るなどした疑いがあるという。