枚方市のふるさと納税返礼品に「うまい棒専用ケース」が登場。寄付金は約10万円、高級感漂う頑丈さで、うまい棒を守れるのか? ワンボックスで轢いてみると…
ロックバンド「凛として時雨」のドラムも絶賛
こうして完成したケースは、うまい棒を販売する「やおきん」からの公認を得て、今年6~7月にクラウドファンディングの返礼品に。1個1万6800円~2万800円と高額にもかかわらず、78人からの申し込みがあり約151万円が集まった。 ロックバンド「凛として時雨」のドラム、ピエール中野さんも自身のX(旧Twitter)で「これで持ち運ぶとき粉々にならない!」「本日は妻の誕生日なので好きと言っていたコーンポタージュ味です。イベントや気分で入れ替えて楽しみます。すごくいい」と投稿して話題に。 予想以上の反響を受け、アクテック側からふるさと納税の返礼品にどうかと会社の所在地である枚方市に提案し、採用されることになった。 山内さんは「ふるさと納税は肉とか魚とかの特産品がある地域のほうが集まりやすいけど、枚方ってそういった特産品がないんです。ものづくりの街なので、こういったおもしろいものを発信することで、少しでも枚方市に関心を持ってもらえたら」と語る。 ひとつ9万9000円以上の寄付金を払わなくては手に入らないこのケースだが、本当にうまい棒を守れるのか、記者も検証してみることに。 後日、郵送で届いたうまい棒ケースの中にはすでにうまい棒(めんたい味)が入っていた。重厚な見た目とは異なり、思った以上に軽くて持ち運びやすそうだ。高級感のあるベロアの布地は、めんたい味の紫色パッケージに見事にマッチしている。 さっそく検証のため、近所のコンビニでうまい棒を10本購入したのだが、持ち帰りの際に早くも1本折れてしまった。やはり専用ケースは開発されてしかるべきだったのだと実感。 いざ実験開始。まずは本やパソコンが入った通勤バッグに入れて外出してみる。 30分後、中身を確認してみると、ケースに入ったうまい棒は無事だったが、バッグに直接入れたうまい棒は下半分が崩れてしまっていた。
無敵に思えた専用ケースだが…
次は、体重52キロの記者が踏んでみる。ケースが割れたらどうしようと恐る恐る乗ってみたが、ビクともしない。 続いて、より強い衝撃を試すため、体重100キロの巨漢先輩に踏んでも、やはりケースは無事だった。 落下の衝撃はどうか。耐久実験の2倍の高さである140センチの高さから落としてみると、パーンというすごい音がしたものの、やはりうまい棒は無傷。 続けて2メートルの高さから落としても結果は同様だった。くわえてケースには、傷がついたり、ヒビがはいったりといった様子もない。 今度は1メートル先の壁に投げてみたが、ここでもうまい棒は無事だった。 最後に、ワンボックスの車で轢いてみた。山下さんもハイエースでは耐えられなさそう、と話していたし、さすがにこれは耐えきれないだろう。 すると、パキッと不穏な音が。見てみるとケースはところどころくぼんだり、隙間が空いたりと傷だらけに。しかし、肝心のうまい棒は形状を保ったままであった。専用ケースは見事、その身を挺してうまい棒を守ったのだ。 日常生活で考えられるさまざまな衝撃を与えてみたものの、うまい棒が破壊されることはなかった。 十分なお金と遊び心がある人は、枚方市に寄付してこのケースをゲットしてみては? 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班