セ・リーグ新人王に巨人2年目の船迫大雅投手 51試合に登板22ホールドで優勝に貢献 28歳シーズンでの受賞は球団最年長
NPBは26日、セ・リーグの新人王を発表し、巨人の船迫大雅投手(28)が選出された。2023年にドラフト5位で西濃運輸から巨人に入団した時の目標として掲げていた新人王に2年目で選ばれ、「素直にうれしい」と喜びを語った。 今季はリリーフで51試合に登板し4勝0敗、22ホールドの成績を残しリーグ優勝に貢献。「勝ちパターンで50登板以上を目標に掲げてシーズンに入った。自分の中でよく頑張ったかなと思います」と晴れやかな表情を浮かべた。 宮城県出身の船迫は多くの苦労を乗り越えてここにたどり着いた。最初は福島・聖光学院高の入学時。「甲子園常連校に無名の中学から3番手投手で入りました」。周りは体の大きな選手ばかり。不安な気持ちを抱いた中、必死に食らい付き、2年制の時にサイドスローに転向したのがまず大きな転機になった。 ただ、その後も試練が続いた。東日本国際大4年の時と、西濃運輸に進んだ後もドラフト解禁となった2年目、3年目といずれも指名漏れ。「合計3度、野球人生で死んでます」。そこからここまで登り詰めた。 28歳シーズンでの新人王は、巨人では1957年の藤田元司、2010年の長野久義の26歳を抜いて球団最年長。全体でも79年の中日・藤沢公也らに並ぶ年長2位だ。母校の後輩へ向けたメッセージを求められると「遅咲きではありますが、プロには入れたという自分の姿を見て、プロを目指す選手たちは諦めないでやってほしい」と語った。
中日スポーツ