【MLB】フィリーズがマーリンズから左腕ルザードを獲得 2対2のトレード 強力な先発ローテーションが完成
日本時間12月23日、フィリーズはマーリンズとの2対2のトレードを成立させた。球団4位の有望株であるスターリン・カバと同23位のエマーリオン・ボイドを放出し、左腕ヘスス・ルザードとマイナー捕手のポール・マッキントッシュを獲得。ルザード加入の枠を空けるために、左腕タイラー・ギルバートがDFAとなった。これでフィリーズは球界屈指の先発ローテーションがさらに強化され、ザック・ウィーラー、アーロン・ノラ、クリストファー・サンチェス、レンジャー・スアレス、そしてルザードと豪華な布陣になっている。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在27歳のルザードはメジャー5年目の2023年にブレイクし、32先発で178回2/3を投げて10勝10敗、防御率3.58、208奪三振をマーク。今季は故障もあって12先発で3勝6敗、防御率5.00に終わったが、今オフのトレード市場で注目を集める存在となっていた。FAまでの保有期間は残り2年。フィリーズは来季終了後にスアレスがFAとなるものの、有望株アンドリュー・ペインターが控えているため、2026年もウィーラー、ノラ、サンチェス、ルザード、ペインターという強力な先発ローテーションを形成することが可能だ。 ルザードとともにフィリーズが獲得したマッキントッシュは27歳の捕手。もともとは2018年のドラフトでエンゼルスから34巡目指名を受けた選手であり、今季はマイナーAA級で117試合に出場して打率.246、12本塁打、55打点、8盗塁、OPS.725を記録した。打力優先の捕手であり、DHや左翼での出場機会も多くなっている。 フィリーズが放出したカバは「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで球団4位にランクインしていた19歳の遊撃手。今季はマイナーのルーキー級とA級の合計で78試合に出場し、打率.228、2本塁打、26打点、50盗塁、OPS.669を記録した。将来的にはフランシスコ・リンドーア(メッツ)のような走攻守を兼ね備えたスター遊撃手へ成長することを期待されている。 カバとともにマーリンズへ移籍するボイドは21歳の外野手。2022年ドラフト11巡目指名でプロ入りし、今季はマイナーA+級で96試合に出場して打率.239、3本塁打、40打点、27盗塁、OPS.646を記録した。