平和への願い込め 大阪市交通局が市民らと折り鶴制作
平和への願い込め 大阪市交通局が市民らと折り鶴制作 THE PAGE大阪
平和への願いを込めて折り鶴を──。戦後70年を迎え、大阪市交通局は梅田・なんば・心斎橋の地下鉄3駅構内で平和を願いを込めた「千羽鶴」を制作。同市民など利用者へも制作の協力を呼びかけ、これまでに多数の折り鶴が集まるなど、利用者の関心を集めている。5日も多くの利用者が折り鶴作りに参加。関係者は「戦争を体験した方も来られ、その時のことを話してくださり、子どもさんも折って頂いてまして、ありがたいことです」と話している。この制作スペースは12・19両日にも設置され、折ってきた鶴の持ち込みも歓迎だという。
平和と「わ(和・輪)が大阪」という思いを込め制作
同局によると、この折り鶴制作は、戦後70年を機に地下鉄利用者と平和の尊さを学び、千羽鶴で平和への願いをかたちづくることで「わが駅・わがバス」「わが街」「わ(和・輪)が大阪」という思いを込め、平和の「絆」を作ろうと行われているという。 6月から毎週日曜日に、梅田駅の御堂筋線中改札前、なんば駅の北西改札内・心斎橋駅の長堀鶴見緑地線ギャラリーメトロ前で折り鶴の制作スペースを設け、利用者らに折り鶴制作を呼びかけている。
折れなくてもスタッフがていねいに指導
5日も3駅とも多くの利用者が折り鶴制作に協力。大阪市中央区の心斎橋駅にある制作スペースも多くの地下鉄利用者が呼びかけに応じ、親子連れやカップルらが平和への願いを込めて折り鶴を折った。 同局関係者は「きょうも午前中に年配の方が来られ、戦争に行ったということで、その時の体験をお話し頂きながら折っていただきました。多くの方々にご参加頂き、本当に感謝しております」と話す。 また、同駅には戦時中に空襲の被害を受けた当時の大阪市電(路面電車)や大阪の町の様子を写した写真を数多く展示。それを見ていた大賀府門真市の40代の女性は「子どものころも戦争のお話は聞きましたけど、改めて知っておかなくてはいけないことですね」などと話していた。 折り鶴は折ることができなくても、スタッフがていねいに折り方を教えてくれる。今後、制作スペースは12・19両日の午前9時~午後4時に設置される予定。