“山田哲人似の打撃フォーム”で話題のヤクルト・松本直樹「マネしているというよりは…」
プロ7年目のヤクルト・松本直樹捕手は、7月7日終了時点で打率.317と打撃好調だ。 今シーズン、松本は開幕一軍入りを果たすも、4月終了時点でスタメン出場は1試合のみ。青木宣親に“どうすれば打てるのか”と打撃のアドバイスを求めると、5月24日の中日戦で今季初安打をマーク。6月は月間打率.389と結果を残し、6月30日の阪神戦では5年ぶりの猛打賞を記録。その活躍ぶりに青木は「教えた事を継続する力がある。中々出来る事ではない。」と舌を巻く。 一方で、SNSなどでは足の上げ方やバットの構え方が「山田哲人似だ」と話題になった。 「よく哲人さんにご飯連れて行ってもらっているからかな。交流戦の福岡遠征の時は4日連続でご飯に行ったよ(笑)」とジョークを飛ばし、「タイミングを取る時に早めに足を上げたいので、右足に先に体重を乗せておこうと思ったら今のような足の上げ方になりました。もちろん哲人さんの打撃は参考にしますけど、マネしているというよりはしっかり上半身でトップを作ろうと思ったら勝手にあの構えになりました」と“山田哲人似”の打撃フォームの理由を説明した。 ◆ 内川聖一氏に弟子入り 今年1月の自主トレでは通算2186安打を放ち、08年には右打者シーズン最高打率.378をマークした内川聖一氏に弟子入り。 打席での目線の位置や構えた時の姿勢、ボールに対しての目付け、骨盤の使い方などレジェンドから直々に打撃のアドバイスを貰い、同じく自主トレに参加したチームメイトの赤羽由紘や濱田太貴、小森航大郎らと共に朝早くから黙々とバットを振り込んだ。 ロングティーでは柵越えを連発し内川氏が「今開幕しても良いくらい」と太鼓判を押すほどだった。シーズン中も内川氏から教わった事を念頭に置き、試合前練習でも独自の打撃ドリルを続ける。 「骨盤を回しすぎずに、バットを体が追い越して行くイメージ。そうすると変化球に対して身体が開かない。打ちに行く時に左肩が戻って、右肩は前に。ツイストの様なイメージで。打席の中でも特に2ストライク追い込まれてからそのイメージを持てば簡単には三振しない」と手応えを口にした。 プロ7年目の今季、ついにその才能が花開こうとしている。「プロ入りしてから今が一番野球と向き合っている」と話す。今後も、スワローズの「まっちゃん」から目が離せない。 (取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)
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