「ねんきん定期便」の見方とは? 毎月いくらもらえるか簡単に確認する方法も紹介
「自分は年金をいくらくらいもらえるのか」と気になり始めた人向けに、この記事では「ねんきん定期便」の見方を解説します。最低限見ておきたい箇所や、年金の計算方法、老後資金を増やす方法についてもポイントを絞って紹介しますので、参考にしてください。 なお、本記事における「年金」は、「老齢基礎年金(国民年金)」と「老齢厚生年金(厚生年金保険)」を指します。
1.そもそも「ねんきん定期便」とは?
「ねんきん定期便」は、年金制度に対する国民の信頼を向上させることを目的として、国民年金、厚生年金保険に加入している人宛てに日本年金機構が毎年郵送するものです。これを見ることで、年金の見込み額、年金制度の加入記録などを確認できます。 ねんきん定期便は誕生月の2カ月前に作成され、毎年誕生月にはがきで届きます。また、35歳、45歳、59歳の節目年齢には、封書版のねんきん定期便が郵送されます。 郵送停止を希望すると、はがきは送られてきません。この場合は、電子版のねんきん定期便をインターネットでダウンロードすることになります。
2.ねんきん定期便の見方
はじめに、ねんきん定期便の基本的な見方を押さえておきましょう。50歳未満の人に届くはがき版を例に解説します。なお、以降で使用している画像はすべて日本年金機構のホームページをもとに編集しています。
(1)ねんきん定期便(表)の見方 A.照会番号 日本年金機構に問い合わせをする際に必要な番号です。基礎年金番号とは異なります B.これまでの加入実績に応じた年金額 加入実績(期間、報酬など)に応じた、将来受け取れる年金の額(年額)が記載されています。グラフになっており、昨年と比べていくら見込み額が増えたかわかります(50歳以上の人のねんきん定期便では、受給開始を70歳・75歳に遅らせた場合の見込み額も確認できます) C.最近の月別状況 直近13カ月の国民年金の納付状況、厚生年金保険の加入区分、標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額が確認できます D.公的年金シミュレーター二次元コード コードをスマートフォンでスキャンすると「公的年金シミュレーター」にアクセスできます