【大学野球】駒大が国学院大から勝ち点獲得 ルーキー永野陽大が本塁打含む3安打3打点の大活躍
◆東都大学春季リーグ戦第5週第2日▽駒大6―4国学院大(16日・神宮) 駒大が国学院大に連勝し、今季初めての勝ち点を挙げた。初回に永野陽大二塁手(1年=日大三島)の適時打などで3点を先制。その後も追加点を勝利した。永野は7回にリーグ戦初本塁打を放つなど大車輪の活躍。香田誉士史監督(53)が就任してから初の勝ち点となった。指導者として駒大苫小牧を夏の甲子園連覇に導くなど、実績十分な指揮官だが、母校の監督として勝ち点を取得したことについて問われると「初めての感覚で、素直にうれしい。積み重ねていきたい」と感慨深げだった。 記念すべき勝ち点に1年生の永野が花を添えた。一塁を回り、塁審が手を回しているのを見るとスピードを緩め、控えめにガッツポーズした。「超えてくれたらいいな」と打った瞬間は思ったというが、打球は左翼席に飛び込むリーグ戦初アーチとなった。 4点リードの7回先頭での打席。香田監督が「なんか勝っているようで勝ってないような。そういう時間がずっとあったので、誰か口火を切ってくれないかな」と思っていた場面。4球目の直球を振り抜き、貴重な追加点を挙げた。 前日(15日)はリーグ戦初出場初先発だったが、3打数無安打に終わっていた。永野は「昨日の試合は全然振れてなかったので、ファーストストライクはどんどん振っていこうと思っていた。先輩方もずっと声を掛けてくださったので、いいイメージで打席に入ることができた」と振り返り、連日スタメンの期待に応えた。 「守備にしろバッティングにしろ、堅実にやるというところが自分の一番のアピールポイント」と試合後に語った永野。まだ大学野球のキャリアは始まったばかり。大活躍のルーキーは、一歩一歩着実に成長していく。
報知新聞社