横浜、御神木に放火した容疑者をわずか30分で発見…警察犬2頭を表彰
横浜市南区の日枝神社で10月、境内にある御神木のクスノキが燃えた事件で、火を付けた容疑者の特定に貢献したとして、南署は20日、県警鑑識課所属の警察犬「オラフ」(雄、3歳)と「ニケ」(雌、7歳)に表彰状とご褒美のジャーキーを贈った。 【写真で見る】警察官とじゃれる「オラフ」と「ニケ」 署によると、10月3日午前4時半ごろ、同神社で「クスノキから火と煙が出ている」と、通行人から110番通報があった。署員が現場に駆け付けると、既に容疑者の姿はなかったが、近くに衣服が落ちていた。 オラフとニケはそのにおいをもとに持ち主を探し、およそ30分後、約150メートル離れた公共施設の敷地内にいた人物に反応。警察官が職務質問し、その際は素性を聞くだけで終わった。 しかしその後、署は防犯カメラ映像を確認するなどして足取りを追い、オラフとニケが見つけた人物と一致することを確認。さらに裏取りを進め、11月26日に器物損壊の疑いで容疑者を逮捕した。 大場泰彦署長は「2匹のワンダフルな活躍で事件を解決することができた。今後も犯罪捜査や行方不明者の捜索を頑張ってほしい」と謝意を示した。 表彰式では、どこか落ち着かない様子のオラフとニケだったが、好物のジャーキーを与えられると勢いよく飛び付き、ご満悦の様子だった。
神奈川新聞社