ふく福すいかで活気 柿出荷組合、夏の味人気 砺波・東別所で直売所オープン
●山あいに買い物客 砺波市のふく福柿出荷組合は30日、東別所の直売所で「ふく福すいか」の販売をスタートした。夏の味覚として人気が定着し、待ちかねたファンが開店前から並んだ。昨年は大雨被害で収穫量が極端に少なく、8月上旬で営業終了を余儀なくされた。今年はお盆時期までほぼ毎日営業し、8月後半の日曜日にも店を開けて、山あいの集落に活気を呼び込む。 この日は「羅王ザ・スウィート」「サマーオレンジ」と小玉の「なつここあ」の3品種約60個を用意した。今年は10キロ前後の大玉が目立ち、さわやかでみずみずしく仕上がったという。午前9時前から買い物客が続々と並んだため、午前10時の開店を早めて対応し、11時ごろには完売した。 砺波市出町中央の高畑義博さん(66)は「おいしいという評判を聞いて来た。生産者の顔が見えるので安心できる。食べるのが楽しみ」と話した。 直売所は8月7日に休む以外は同15日ぐらいまで連日営業する。午前10時ごろから午後2時ごろまでで、商品がなくなり次第終了する。今季のスイカは8月中旬以降も少量ながら収穫が続く見通しで日曜の18、25日も営業する予定だ。 組合は特産「ふく福柿」に続く特産化を目指し、夏はスイカ、冬はカボチャなど季節の野菜を栽培している。スイカのシーズンはトマトやナスなど夏野菜、トウモロコシも販売するほか、かき氷やスイカジュースも提供し、訪れた人に涼を楽しんでもらう。 出荷組合の宮木武司組合長(51)は「直売所に来たついでに自然豊かなのどかな景色も楽しんでほしい」と話している。