同組ミンジー・リーと6打差後退も… 古江彩佳「上位に食い込んでいける」
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 2日目(16日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6563yd(パー72) 【画像】荒涼たるスコットランド メジャー初制覇を遂げた「アムンディ エビアン選手権」から5週ぶりの出場となった古江彩佳。強風の中で「73」とスコアを落としたが、通算2アンダー8位につけて週末を迎える。「優勝した後が一番気をつけなきゃいけないと思っている」という言葉通りの折り返しには貫録も漂った。
2022年の初優勝コースには、午前中から冷たい強風が吹き荒れた。12番のボギー先行は、風のいたずら。砲台グリーン上で強烈なフォローを感じる中、下りのバーディパットが止まらない。3mほどオーバーしての3パットに「どこまで(風に)押されるのかが分からないっていうところは難しかった。(ライン的に)すごく速いのは分かっていた分、もうちょっと慎重にタッチを合わせて行くべきだったのかな」と悔しがる。 それでも、3打目のウェッジショットで距離感を合わせた14番(パー5)で初バーディ。16番も段を上るロングパットを打ち切ってねじ込んだ。首位に迫って入った後半に2ボギー。「あとから考えると、1オーバーっていうのは悪くないスコアかな」と評価する中で予選同組だったトップのミンジー・リー(オーストラリア)とは6打差に開いた。
タフなコンディションにあって連日60台をそろえた相手を「きのうも今日もパターが入っている。上を目指すなら、パターを決めていくしかない」と評した後で、スコアを伸ばしたシーンだけではない強さも感じている。 「グリーンを外しても、アプローチで簡単にパーセーブできるような距離、1mとかにイージーに寄せてくる。そこは学ばないといけない」。この日、古江がグリーンを外したのは1ホールだけだったが、ひとつ間違えばピンチになりそうなチッピングに成功してストレスのかからないパーパットを打てる重要性は、一緒に回って改めて実感した。
相手へのリスペクトを強調しつつ、同じメジャーチャンピオンでもある。「風もずっとあるので、スコアも動くはず。自分を信じて、自分に集中してやることをやれれば、上位に食い込んでいける」。負けん気の強さをのぞかせ、残り36ホールを見据えた。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)