青森県の「うまい」 袋いっぱいに/東京・上野公園で「青森人の祭典」
豊かな食や文化など青森県の魅力を発信する「青森人(びと)の祭典」(主催・東京青森県人会)が9日、東京・上野公園で始まった。爽やかな秋晴れの下、大勢の観光客や県出身者が、手頃な価格のリンゴ、野菜、海産物などを袋いっぱいに買い、青森の味を堪能した。10日まで。 今年はおよそ50の出店者がブースを設置。開会式では県人会の柳田一弘会長が「日本一の食材や郷土料理を味わって」と呼びかけた。ご当地グルメの店舗には長い行列ができ、料理と一緒に記念撮影する外国人観光客の姿が見られた。階上町「田代えんぶり」などの郷土芸能も人気を集め、多くの観客がスマートフォンを向けながら見入った。 祭典には、下北地域の6市町村も前回に続き出店。むつ市はホタテやイカ、海峡サーモンなどの串焼きを並べ、香ばしい香りを漂わせていた。市観光・シティプロモーション課の畑山栞菜主事は「海外の観光客もたくさんホタテを購入してくれた。『むつ市のうまい』が広く知られてきたことを実感でき、うれしいです」と語った。 6市町村の出店は、東奥日報社主催、東京電力ホールディングス、電源開発、リサイクル燃料貯蔵協賛の「下北半島魅力発信事業」の一環。