Vol․2 ― ONE PACT、ボイプラで苦楽を共にした仲間「メンバーと一緒なら頑張れる」
11月17日にONE PACTとして初来日イベント『2023 ONE PACT FANCON TOUR<THE PACT> IN JAPAN』を開催したONE PACT。ONE PACTは2023年2月から韓国で放送されたオーディション番組「BOYS PLANET」に出演したJONG WOO、SEONG MIN、YE DAM、TAG、JAY CHANGの5人で構成されたグループで、日本出身で現在韓国でマルチタレントとして活躍中のKangNamが事務所の共同代表を務めることでも話題になった。 ONE PACT というグループ名はoneとimpactの合成語で、「ひとつに集まって大きなインパクトを作る」という意味が込められている。その名の通り、メンバー1人ひとりが個性的だが、その5人が1つに集まった時のインパクトは強烈。Kstyleでは、正式デビューを目前にした来日時にインタビューを実施。後編では、デビューミニアルバムについてやONE PACTとしての目標、今後の日本での活動について聞いた。 待望のデビュー「5人が出会ってONE PACTになった」 ――1stミニアルバム『Moment』が11月30日にリリースされました。どんなアルバムですか? TAG:MVのためにたくさん準備しました。今回のアルバムはデビュー作品でもあるだけに僕たちのいろんな姿、いろんな音楽性、いろんなジャンルをお見せできると思います。 ――1stミニアルバム『Moment』のリリースに先駆けて「RUSH IN 2 U」のセルフメイドビデオが公開されましたが、DIRECTOR と EDITOR の名前に JWというクレジットがあったので、これはJONG WOOさんが制作されたということですよね? TAGさんは作詞作曲をしていますし、メンバー自ら制作するスタイルがONE PACTらしさを生み出しているのかなと感じました。 JONG WOO:メンバー全員、いろんな面で才能を持っている上にやりたいことも多いんですが、会社も「やりたいことは何でもやれ」と言ってくれているので、このセルフメイドビデオが実現しました。もともと僕もビデオまで作るつもりはなかったんですが、どうしてもこの曲をファンのみなさんに早く届けたかったんですよ。リリースまでかなり日があったので、早くみなさんに届けるためにはどうすればいいか考えて、でも僕たちのスケジュール的にMVを別途撮影する時間もなかったので、だったら僕がカメラ1台持って出て、コンセプトストーリーみたいにしてメンバーを撮ったらどうかと会社に提案したら、じゃあやってみたらということでできたのがあのビデオです。急に撮ることになったけどメンバーもみんな賛成して協力してくれて、会社のスタッフのみなさんにもたくさん手伝っていただきました。 SEONG MIN:あのビデオはJONG WOO兄さんがほとんど朝まで寝ずに編集したんですよ。僕が寝て、起きた時もまだやっていて、朝の8時くらいまでかけてやっていましたね。「ちょっと寝たら」って言っても、「終わってから寝るから」って聞かなくて。 JONG WOO:やることをやって寝たいから(苦笑)。あの映像にはいろんな意味があるんですけど、一番はJAYの今の状況を込めたいという気持ちが強かったです。JAYは今、ソロとグループ活動を並行しているのですごく大変なんですよ。そして、メンバーそれぞれが自分の方向性について悩む姿も映像に込めました。でも、そんな5人が集まったら幸せになる、という明るい未来を描きたかったんです。「RUSH IN 2 U」には「君のもとに駆けていく」という歌詞があるんですが、メンバーそれぞれが一人で道を歩いていて、いつしか5人が出会ってONE PACTになったんだという物語をお見せしたかったですし、その中でもJAYの大変さを労りたいという気持ちを込めたつもりです。他にもいろいろあるんですが、それはまたいつかお話したいです。 SEONG MIN:僕は映像が作られる過程を知ってはいたけど、いざ完成した映像を見たら、曲の歌詞がさらに心に染みて、最後にメンバーが集まる瞬間は特に感動的でした。JONG WOO兄さんが伝えたかったことが何なのかわかった気がしました。撮影した時のことも思い出して、楽しかったです。 JAY CHANG:初めて映像を観た時から、あのエンディングが気になってます。 JONG WOO:あのエンディングはまさに「なにかあるんじゃないか」というのを表現したかったんですよ。「どんな意味があるんだろう?」って思ってもらえたなら成功ですね。 JAY CHANG:JONG WOO兄さんが本当にがんばって作っていました! ――「RUSH IN 2 U」はTAGさんが作詞・作曲したファンソングだそうですが、どんな想いを込めた曲ですか? TAG:この曲がONE PACTの中で最初に生まれた曲なんですよ。どんなテーマで曲を作ろうか考えていた時、久しぶりにグループとして自分たちが歌う曲を作るんだから、ファンについての曲にしようと自然に思ったんですよね。それで、ファンソングとして作ろうと思って生まれたのがこの曲です。ファンへの愛が僕にとって一番、本心を込められるテーマだと思ったし、自分の中で一番自然に思い浮かぶと思ったんですよね。人によりけりだとは思うんですけど、曲を作る時、自分の中にないものをひねり出すよりも、自分の中から湧き出るものを曲に込めたほうが、僕は自然でいいものが生まれると思っているんですよ。例えば別れの曲なら実際に別れを経験して、その時の気持ちを曲に込めたほうがより伝わるものは多いと思うんですよね。なので、実際に僕が経験したこと、感じたことを曲にしたほうが頭で考えるよりずっとうまく表現できると思っているので、今回曲を作る時にファンをテーマにしようと思っていたし、自分でもうまく表現できたと思います。 SEONG MIN:はじめはボーカルガイドが入ったバージョンで聴かせてもらったんですけど、その時からすごくいい曲だなと思いました。「RUSH IN 2 U」だけでなく、TAGが作る曲は全部TAGの声が入ったデモバージョンで最初に聴くんですけど、毎回「すごくいいんだけど!」「これで行こう!」ってなるんですよね。 JONG WOO:本当に、TAGが作る曲には何の心配もありません。TAGはONE PACTに本当に欠かせない存在です。 「BOYS PLANET」で苦楽を共にした仲メンバーと一緒なら頑張れる ――いよいよ待望のデビューですが、デビュー前にメンバー同士で話し合ったことなどはありましたか? JONG WOO:YE DAM以外は全員、何かしらの活動をしてきたメンバーですし、「BOYS PLANET」で苦楽を共にした仲なので、特に話し合ったことはないですね。いずれにせよ大変な職業であることには違いないので、一人で打ち勝つのは難しくても、メンバーと一緒ならがんばれるということも、みんなわかってると思います。だからあえて口にはしてません。 TAG:YE DAMは初めてだから言ってあげなくちゃわからないんじゃない? JONG WOO:でもYE DAMも実際に経験しないとわからないと思うんだよね。だから言わなくていい。ただ自分が経験して、それを活かしてほしいです。 YE DAM:僕もそう思います。兄さんたちが話してくれたとしても。 JONG WOO:話したとしても、どっちみち聞かない?(笑) YE DAM:いえいえ、そうじゃなくて! 言い方を間違えました。 JONG WOO:今回の公演でもYE DAMはたくさん学んだと思いますよ。 YE DAM:兄さんたちがいろいろ話してくれるんですけど、やっぱり経験しないと実感としてわからないんですよね。 JONG WOO:そうそう、実際に経験するのが一番手っ取り早いんですよ。 TAG:それで、何かわかった? YE DAM:まだ経験が少ないからあまりわからないですね。 ――TAGさんは音楽プロデューサー的な役割を担い、JONG WOOさんはダンスや映像制作をしていますが、他のメンバーはクリエイティブなことで今後やってみたいことはありますか? SEONG MIN:僕はマーケティング方面に興味があって、僕たちが作ったものをどうやってファンのみなさんにお届けしたらいいかを考えていきたいです。例えば写真ひとつ取っても、どう撮ったらもっとみなさんに喜んでもらえるか考えたり、もっと僕たちのケミのよさを届けられるかを話し合っていきたいです。 JAY CHANG:僕は作曲が好きなので、TAGにいろいろ習っています。もっとうまくなったら一緒に曲を作ってみたいです。あと僕は文章を書くのも好きなので、JONG WOO兄さんと一緒に何かプロジェクトができたらと思います。 JONG WOO:それこそコンテンツでもいいし、MVでもいいね。 YE DAM:僕は兄さんたちがやったことを全部やりたいです! 振り付けとか、歌とか、MVとか。 JONG WOO:衣装とかレコーディング手配とか。 TAG:スケジュール管理とか。 JAY CHANG:コンサートの演出とか。 SEONG MIN:メイクとか。 (KangNam:YE DAM! 社長も!) YE DAM:いやいやいやいや、僕はみなさんについていきます! 今後の活動に意欲「いつか僕たちの成功談を」 ――ONE PACTとしてデビューして1年目の目標、そして10年後の目標は? TAG:デビューから1年以内にBillboard1位になっていると思いますし、10年後には韓国で一番有名なグループになってると思います(笑)。 JONG WOO:いいね! JAY CHANG:そして20年後には月の名前をONE PACTに変えたいです! TAG:10年後には仁川空港に僕たちの銅像が立っていることでしょう! SEONG MIN:僕は素朴に、アルバムチャートにランクインしたいです。 JAY CHANG:僕は賞をもらいたいです。 JONG WOO:新人賞? TAG:グラミー賞? JAY CHANG:10年以内に授賞式で大賞をもらえるグループになりたいです。 SEONG MIN:YE DAMは1年後どうなっていると思う? どうなっていたい? TAG:1年後も緊張しているんじゃない(笑)? YE DAM:1年後にはきっと緊張しなくなっていると思います! そして10年後には兄さんたちの言うことを聞かないくらい自信がついていると思います。今はちゃんと聞いていますよ。兄さんたちの言葉が僕には重要なので。 JONG WOO:僕は東京ドームでコンサートがしたいです。 ――日本で活動するとしたらどんなことをしてみたいですか? JONG WOO:これは個人的な希望なんですけど、日本のドラマに出演してみたいです。僕は日本のドラマが好きで、前からよく観ているんですよ。日本的な演出が僕の好みで、日本の俳優さんはすごく細かいところまで丁寧に演じられているし、演出もすごく好きなんですよね。なので、日本のドラマならジャンルにこだわらず何でも出てみたいです。 TAG:僕は「ワンパンマン」に登場してみたいです。 YE DAM:そういえばちょっと前に「クレヨンしんちゃん」にTOMORROW X TOGETHER先輩が登場してたよね!? JONG WOO:あれはものすごく名誉なことだと思う。 JAY CHANG:僕は日本のアニメの英語の吹き替えをやってみたいです。 SEONG MIN:僕はさっきJONG WOO兄さんが言ったように、アーティストの憧れの場所・東京ドームで公演して、ソールドアウトさせたいです! YE DAM:東京ドームでやりたいです! ――最後に、Kstyle読者のみなさんにメッセージをお願いします。 SEONG MIN:こうしてKstyleさんでインタビューしていただき、僕たちのビハインドストーリーをお伝えすることができて本当にうれしいです。次の機会にもまたKstyleさんでお会いしましょう! JONG WOO:8月に続いて今回もKstyleさんに呼んでいただきありがとうございます。これからも活動をするたびに呼んでいただけたらうれしいです。これから成長する僕たちをどうぞ見守ってください。 JAY CHANG:Kstyleさんに呼んでいただいてうれしいです。これからいろんな姿をお見せするためにがんばりますので、期待してください。 YE DAM:こんなにいい機会といい場をいただいてありがとうございます。こんな機会をいただけたのも、ファンのみなさんや読者のみなさんの応援と愛によるものなので、心から感謝しています。これからも応援よろしくお願いします! TAG:Kstyleさんでインタビューしていただきありがとうございます。これからも僕たちがんばりますし、いつかKstyleさんで僕たちの成功談をお話できる日が来ることを願っています。 (取材:尹秀姫 / 撮影:前手秀紀) ■リリース情報 1stミニアルバム「Moment」 【収録曲】 1. Hot Stuff 2. Must Be Nice 3. G.O.A.T 4. RUSH IN 2 U 5. Loading 6. illusion
Kstyle編集部