【MLB】エンゼルス期待の新戦力スティーブンソン 2024年シーズンを全休へ 3年3300万ドルの1年目
日本時間4月18日、米公式サイト「MLB.com」でエンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者はエンゼルスの右腕ロバート・スティーブンソンが右ひじの故障により2024年シーズンを全休する見込みであることを報じた。スティーブンソンはエンゼルスの今オフ最大の補強として、3年3300万ドルの契約を結んで新加入。クローザーのカルロス・エステベスにつなぐセットアッパーとしての働きを期待されていた。しかし、右肩の炎症で離脱し、マイナーでのリハビリ登板で右ひじを故障。結局、移籍1年目は1試合も登板できないまま終了となった。 現在31歳のスティーブンソンは2011年ドラフト1巡目(全体27位)指名でレッズに入団。トップ・プロスペクトとして大きな期待を背負い、2016年にメジャーデビューを果たしたが、先発投手としては大成できなかった。しかし、リリーバーとして頭角を現し、2020年11月にトレードでロッキーズへ移籍。2022年8月にはウエーバーでパイレーツへ移り、昨年6月にはレイズへトレードされた。レイズ移籍後はカッターを多投する投球に切り替え、42登板で防御率2.35、被打率.138、WHIP0.68、奪三振率14.09、与四球率1.88と素晴らしい成績をマーク。その活躍が評価され、エンゼルスとの3年契約に至った。 なお、エンゼルスがスティーブンソンと結んだ契約には「2024~26年のあいだに右ひじの靭帯の故障により130日間連続で故障者リスト入りした場合、2027年に年俸250万ドルの球団オプションが発生する」という条項が盛り込まれている。スティーブンソンの右ひじの状態は現時点では不明だが、もし靭帯を痛めていた場合、エンゼルスは球団オプションを行使することで、2027年シーズンはスティーブンソンを年俸250万ドルでキープすることができる。 とはいえ、今季セットアッパーとして期待していた右腕を欠くのはチームにとって大きな痛手であることは間違いない。今季ここまではマット・ムーアとアダム・シンバーが左右のセットアッパーとして奮闘しているが、スティーブンソンの穴を埋める戦力の台頭が待たれるところだ。