定年退職後はできるだけ働きたくありません。でもどのくらいの年収を維持する必要があるのでしょうか?
まとめ~老後の生活費はライフステージによって変化する~
老後の生活資金が不足する場合、定年退職後も就労を続けて不足額を補うことになります。 平均的な老後世帯の支出額は月額約25万円でモデル世帯の老齢年金給付額は22万5000円のため、不足額は年間30万円ほどとなります。 しかし、老後の生活費は生活水準や所有財産などにより世帯間の差が大きいという性質があります。老後の生活資金の見通しを正確に立てるためには、統計による平均値では実体とかい離してしまう恐れがあります。 それを避けるためには、世帯ごとの収入と支出を把握し、さらにライフステージが変化した際に世帯収支がどのように変動して老後の生活費に不足額が生じるか否かを予見できるようにし、できるだけ早期に不足額の資金調達方法を検討できるようにしておきましょう。 出典 ※1 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要 ※2「令和5年4月分からの年金額等について」(日本年金機構) 執筆者:菊原浩司 FPオフィス Conserve&Investment代表
ファイナンシャルフィールド編集部