世界パラ陸上が開幕!愛媛からパリめざす期待のランナー 藤原由奈選手、強さの秘訣
藤原選手の性格を高く評価するのは、宮崎監督だけではありません。 ミウラジョブパートナー 仲村定樹専任課長: 「真面目に黙々と業務あたってもらっているので すごく頼りになる」 職場の上司です。 藤原選手: 「今梱包作業をしています」 Q.終わったらほかの作業をする? 「そうですね、パソコン作業とかをしています」 三浦工業のグループ会社に勤務する藤原選手。毎朝、仕事場までの片道およそ4キロを自転車で通勤して、一つ一つの作業を丁寧にこなしています。 藤原選手: 「性格的には几帳面なので自分にあっている感じがする。丁寧に作業したりとか」
仲村専任課長: 「毎日午後4時に終わって練習にも励んでいるというのは 時々話で聞いたりするので、業務面もですけど競技の取り組みも同じように真面目にされているのではないかなと思う」
勝負はラスト300mにある 世界の舞台を思い浮かべながら
宮崎監督: 「タイムは少し上げました。この前の練習結果から予定は86秒、85秒だったが 1秒ずつあげて、最後由奈さんは あがるので82秒まで。チャンレンジメニューです」 この日の練習は変化走。 藤原選手: 「イーブンペースだったり、最初はゆっくりいってそのあとちょっと上げるみたいな練習です」 世界大会での“かけひき”を想定しての練習です。
宮崎監督: 「一般の選手と違って、(藤原選手は)変化にとても弱いので、あえて変化を練習のメニューに組み込んで、何があっても常に対応できる順応力をつけたい」 藤原選手が「苦手」という練習。チームメートと共に乗り越えます。練習終盤、300mでラストスパートの感覚を養います。 宮崎監督: 「彼女の一番の強みというのはラスト300mにあるので、そこでは彼女が日本一の走りを するんじゃないかと思う。前半うまく走れたらラスト300mで結果に結びつくと思っている」 藤原選手: 「(ラスト300mは)最初から全力で行きました、結構きつかったです。少しイメージはついた感じがする」 この夏、パリで開幕するパラリンピックの代表選考会を兼ねている今大会。いつもそばで見守るお母さんも娘の活躍を全力でサポートします。
母・佳代子さん: 「しっかり練習もできているし、今回は日本での開催ということで時差ぼけとか水が合わないとかの心配をしなくて済むので、本当に体調を整えて今の実力を十分に発揮してもらえたらと思っている」 藤原選手: 「頑張らなきゃなと思います」 大会には走り幅跳び・視覚障がいのクラスでのパラリンピック出場を目指す、松山市出身の石山大輝選手も出場予定。 藤原選手が出場する女子1500m、知的障がいのクラスは22日の午後7時20分、スタートです!