世界パラ陸上が開幕!愛媛からパリめざす期待のランナー 藤原由奈選手、強さの秘訣
南海放送
17日、神戸で開幕した世界パラ陸上競技選手権大会。愛媛からパリを目指す2人の選手が出場します。女子1500m、知的障がいのクラスに出場する注目のランナーに密着しました。 【動画】世界パラ陸上に期待のランナーに密着!<NEWS CH.4> 愛アスリートクラブ 藤原由奈選手: 「最大目標は自己記録更新」
午後6時。県総合運動公園で最終調整を行う藤原由奈選手、21歳。神戸で開幕した世界パラ陸上競技選手権大会の女子1500m、知的障がいのクラスに出場します。 藤原選手: 「小さいころから走ることが好きで自分の中学校が駅伝とかで好成績を残していて、 それに憧れて私も何か活躍できたらいいなと思って」
高校時代から本格的にとり組み…監督も驚く勢いで成長
高校入学と同時に本格的に陸上競技に取り組んだ藤原選手。すると、才能が徐々に開花します。 去年11月には世界パラ陸上の派遣標準記録、5分03秒を突破。今年3月に行われた代表選考会では2位となり、見事世界パラ陸上の日本代表入りを果たしました。 愛アスリートクラブ 宮崎靖監督: 「愛媛から世界大会、日本を代表する選手を育てることが夢で、クラブを創設して、こんなに早く世界に行ける選手が出るとか正直思っていなかった」 監督も驚くほどの勢いで、世界で戦うレベルにまで成長した藤原選手。強さの秘訣は―。
「決めたことはとことんやり抜く」監督や上司がみる藤原選手は
宮崎監督: 「一生懸命って2つ漢字があるじゃないですか、一生、生きるというのと、一つの所と書く、あの両方ともが当てはまるずっと何事にも頑張れる選手だし、一つのことをとことん真面目にやり続けられる選手」
「合計タイム書いたり、天気とか練習場所とか体調とかを書いている」 藤原選手が毎日欠かさず書いているという練習日誌。自分の状態や練習結果などを記録し、競技力向上のために見返します。その大切なノートも、今では13冊目です。 宮崎監督: 「知的(に障害のある)選手というのは自分の思いを言葉に書くということがすごく難しい。でも由奈さんは一日も書かない日はないと思う。それくらい真面目というか一つ自分が決めたことはとことんやり抜く、だから長距離選手としてはもってつけの性格」