アプリで出会い“ぼったくり”14万円請求　深夜にATM回り「ずっと絶望していた」

　東京・歌舞伎町でマッチングアプリを利用した新たな手法の“ぼったくり”を繰り返していたとみられる女らが逮捕されました。 【画像】去年の被害総額は2億円超　マッチングアプリを利用した高額請求の相談急増

■事件から見えてきた“新たなぼったくりの手口”

容疑者の女（警視庁によると） 「友達と前行った時に、いっぱいだった店に行きたい」 　男性を東京・歌舞伎町のバーに誘い込んだ女ら。無許可で接待営業を行ったとして、従業員の20代の女ら4人が現行犯逮捕されました。 　事件から見えてきたのは“新たなぼったくりの手口”です。 　警視庁によりますと、出会いのきっかけとして使われたのが「マッチングアプリ」です。犯行グループはアプリで被害男性と知り合うと、LINEのやりとりに誘導し、新宿駅前で待ち合わせします。 　そこに現れたのが、逮捕された従業員の女らです。 　女らに言われるがままに歌舞伎町の飲食店へ向かうと、店から1時間5000円の飲み放題をすすめられます。そして、女からはトランプなどのゲームをやろうという誘いが…。 容疑者の女（警視庁によると） 「料理が遅くなるので…」 　一般的なぼったくりのケースでは、その後、女側からゲームで負けたほうが一気飲みするよう提案。 　1～2時間で数十杯から100杯ほど注文したところで、店の従業員が男性に対し「支払い、結構いってますけど、大丈夫ですか?」などと声を掛け、大量に一気飲みしたドリンクは飲み放題の対象外であると説明。高額な飲食代金を請求するということです。 　警視庁が公開した今回の事件で使われた請求書。そこに書かれていた金額は「38万2896円」です。 　警視庁の取り調べに対し、容疑者のうちの1人は…。 本橋万桜容疑者（20）（警視庁によると） 「女性従業員として男性の隣に座って談笑したことに間違いありません」 　マッチングアプリを利用した同様の高額請求の相談は急増。去年の被害総額は2億円を超えています。

■被害に遭った男性「1人で泣いて」「ずっと絶望」

過去にぼったくり被害に遭った20代男性 「1年ぐらい前ですかね。マッチングアプリで女性の方と会おうみたいになって。相手の女性がお店ここどう?みたいな感じで」 　番組は、過去にぼったくり被害に遭ったという男性に話を聞きました。 過去にぼったくり被害に遭った20代男性 「（行った先が）普通の居酒屋じゃない。お客さんがいなかったので」 　その後、店の従業員からカードゲームをすすめられ、負けた人が罰ゲームでお酒を飲むことに。そして、入店から1時間ほど経ったところで…。 過去にぼったくり被害に遭った20代男性 「女性のほうからそろそろ行く?みたいな感じで言われました。一番下の合計金額が14万とか。お金ないよ。どうしようどうしようって」 　その後、ATMを回って支払いをしたという男性。そのころには午前0時を回り、終電もなかったということです。 過去にぼったくり被害に遭った20代男性 「1人で泣いて、もうどうしようみたいな。両親にもめちゃくちゃ怒られましたし。ずっと絶望していましたね」 　警視庁によりますと、今回の歌舞伎町のバーに関する被害相談は10件以上あり、女は男性が支払った額の20％を店から報酬として受け取っていたということです。 （「グッド!モーニング」2024年11月26日放送分より）