松本伊代が単独コンサートに懸ける思いを語る「寝る時まで余韻に浸れるようなコンサートにできたら」
松本伊代が、10月12日(土)、13日(日)の2日間、東京・大手町三井ホールで単独コンサート「松本伊代 Live 2024 "Journey" Tokyo Lover」を開催する。同イベントは、「Tokyo」をテーマに、東京生まれ東京育ちの松本がこれまでの日々の中で見てきた東京の風景を、自身の楽曲はもちろんカバー曲も含めた数々の歌と共に届けるプレミアムなコンサート。 【写真を見る】 今回、松本にインタビューを行い、コンサートへの意気込みや準備していること、"Lover"である夫とのエピソードなどについて語ってもらった。 ――コンサートへの意気込みをお願いします。 「去年に引き続き開催させていただくのですが、去年よりももうちょっとランクアップしたコンサートにできればなと思っています。今年、東京タワーの春のイメージソングでNight Tempoさんの『Tokyo Love(feat. Iyo Matsumoto)』の作詞を担当させていただいた時に、改めて東京のことをいろいろと考えたので、そんな思いを乗せて今回は東京で2日間やらせていただくことになりました」 ――どのようなコンサートになりますか? 「自分の曲はもちろんなんですけど、カバー曲も歌わせてもらおうかと思っていて、(演出を手掛ける)船山基紀先生と相談しながら決めたので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。あと、コンサートのタイトルを決めてから、子供の頃によく遊んでいた場所など、東京の思い出の地を巡って写真を撮ったので、それを会場の中に飾ったり、フォトブックにしてグッズとして制作するので、皆さんに触れていただければと思います。いろんなところを巡ったのですが、中でも蒲田のタイヤ公園は、姉と一緒に自転車に乗って遊んだ場所なので、すごく懐かしさが込み上げました」 ――コンサートに向けてどんな準備をされていますか? 「本番で息切れしないように歌いながらウォーキングしたりとか、月に1回くらいやっていた歌レッスンをここ2カ月は週1回に強化したり、振り付けを早い段階から入れています。そうしないとなかなか覚えられなかったりするので(笑)」 ――本番まで1カ月余りですが、現在の心境は? 「実は今年に入ったくらいから船山先生と曲を選んだりして、余裕を持って準備していたんですけど、もう8月も終わっちゃって『あと1カ月しかない』って感じですね。来てくださる方にお会いできることや、『皆さんとこういうことをして楽しもう』とか『この曲はこういうふうにしたら楽しんでいただけるかな』と考えたりするのはわくわくしますが、一方で新たなセットリストだったり初めて歌う曲もあるので、近づくにつれてドキドキして緊張もあります。だんだん覚えが遅くなってきていますし...(笑)」 ――多岐にわたる活動の中で、松本さんにとってコンサートはどのようなものですか? 「ファンクラブもないですし、ファンミーティングもやろうと思いながらなかなか実現できない中で、ファンの皆さんと会える唯一の場所ですし、"自分の原点に戻れる場所"でもあります。デビュー当時から応援してくださっている方のお顔を見て『この曲は、あのコンサートで歌ったな』などと懐かしさを感じますし、高校生や海外の方など新しく来てくださる方々を見て『楽しんで帰ってもらいたい』と意欲が湧く、欠かせない大切な場所。一時期コンサートをやっていなかった時もあるんですけど、今思えば『なんでしてこなかったんだろう』ってすごく後悔しているので、今は少なくとも年1回は継続してやっていきたいなと思っています」 ――先日、アイドルグループ「高嶺のなでしこ」さんとのコラボも話題となりましたが、アイドルの先輩として現在のアイドルについてどのように感じてらっしゃいますか? 「私たちの時は1人が多かったんですけど、今はグループの方が多いですよね。だから、グループの中で個性を出していかないといけないというのはすごく大変だろうなって思います。控えめだと目立たないから何か秀でたものがないといけないし、目立つために常に何か考えているんだろうなって思うと本当に尊敬します。 あと、実は私も、最初はキャンディーズさんとかピンク・レディーさんに憧れていたので、今は早見優ちゃん、森口博子ちゃんとやっているユニット『キューティー☆モリモリ』はすごく楽しいのですが、歌う順番とかフォーメーションとか、高嶺のなでしこさんとのコラボの時も感じたんですけど、覚えることがたくさんあって本当に大変で...。あれは若くなきゃできないなって。だから、『私は一人で良かったなぁ』って思いました。だって間違えても分からないから(笑)」 ――「東京」と聞いて思い浮かぶ風景はどのようなものですか? 「生まれも育ちも東京で、スカウトされた原宿とか、いろいろと思い出の地はあるんですけれど、そう聞かれてパッと思い浮かぶのは、やっぱりデビュー前の中学生前半まで育った地元・蒲田の風景です」 ――タイトルの「Lover」に掛けて、ご主人に惚れ直した瞬間は? 「去年の24時間マラソンとかもそうですけど、すごくチャレンジ精神があるところは『偉いな』って尊敬しています。トライアスロンもずっと続けていて、本当に生きる力がすごいなって。だから、10年間芸能の仕事をしていない時も、『この方はどうにかして生きていくだろう』って安心していました」 ――逆に、最近ご主人に怒られたこと、注意されたことは? 「結構いつも注意されるから...(笑)。昨日なんですけど、フライパンにお水をためたくて、それがちょっと長引いちゃったんです。分かってはいたんですけど、他のことをしていたら、『なんでそんなに水を出しっぱなしにするんだよ!』ってすごく遠くから言われて。キッチンも汚れていると『早く片付けなさい』って言われるので、なるべく言われる前にやろうと思っているんですけど、お水のことは初めて言われたので、『こんなことも言うんだ』ってちょっと驚きました」 ――最後に来場される皆さん、ファンの方々にメッセージをお願いします。 「来てくださる方には本当に貴重な時間を割いて来てくださるわけですから、その時間を大切に過ごしたいなと思っていますし、私自身楽しんで、皆さんも『楽しかったな』と思って帰りの電車に乗れるような、寝る時まで余韻に浸れるようなコンサートにできたらいいなと思っています。まだ私のコンサートにいらっしゃったことがなくて迷っている方は、3連休でもありますし思い切って来てほしいなって思います(笑)」 文=原田健
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