国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』、60以上となる表彰部門の詳細明らかに 投票メンバーの選定内容も発表
国内の音楽業界における主要5団体(日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会)が垣根を越えて新設した、国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』で設けられる60以上の表彰部門や、投票メンバーの選定内容などの詳細が、18日に発表された。 【画像】『MUSIC AWARDS JAPAN』授賞式のイメージ 発表に先立ち、17日に都内で開催されたメディア説明会には『MUSIC AWARDS JAPAN』実行委員会委員長の野村達也氏、同副委員長の稲葉豊氏が登壇した。 『MUSIC AWARDS JAPAN』は、「最優秀楽曲賞」「最優秀アルバム賞」「最優秀アーティスト賞」「最優秀ニュー・アーティスト賞」「Top Global Hit from Japan(世界でヒットしている国内楽曲)」「最優秀アジア楽曲賞」の主要6部門をはじめ、60以上の部門で構成される。 J-Popやロック、ヒップホップ、アイドルカルチャー、アニメなど音楽ジャンル毎に用意された楽曲カテゴリー23部門、海外楽曲カテゴリー7部門、アルバムカテゴリー5部門、アーティストカテゴリー12部門、アライアンスカテゴリー3部門が設けられる。今回、詳細が発表されたのは50部門で、検討中となっている海外特別賞、共創カテゴリーの複数部門、ライブパフォーマンス部門、ミュージックテック部門を加えて、60以上の部門となる予定。 賞の対象となるのは、2024年2月第1週(1月29日)~2025年1月最終週(1月26日)に各種チャートにランクインした作品・アーティスト。リリース時期は不問で、旧譜も対象。 エントリー作品/アーティストは、ビルボードジャパン、オリコン、GfK/NIQ Japanほか主要データと連携した客観指標で自動エントリー(一部、別の選考方法による部門あり)。国内投票メンバーにより各部門、5作品/5アーティストのノミネートを選出、「最優秀作品/アーティスト」は国内・海外投票メンバーの厳正なる投票で決定するが、最大の特徴は、アーティストを中心とした音楽人の投票によって、ノミネート作品/アーティストおよび最優秀作品/アーティストを決定すること。 投票メンバーは、アーティスト、クリエイター、マネージャー、レコード会社スタッフ、エンジニア、MVディレクター、コンサートプロモーター、音楽出版社、著作権管理団体・事業者、音楽配信事業者、ディーラー、ディストリビューター、音楽評論家、ライター、メディア、海外音楽賞審査員、海外クリエイター、海外プロモーター、海外音楽配信事業者など、各分野の音楽業界関係者5000人以上で構成される。特に、半数はアーティストやクリエイターが占めることになる。野村委員長も「アーティストやクリエイターの方々の投票の意向は強く反映していきたい」との考えを示した。また、音楽関係者が投票するという仕組みについて、稲葉副委員長は投票システムの問題もあるとしつつ、「(売り上げといった)定量的なデータを基に、定性的な評価をどう加えていくかによって、音楽を立体的に見せられるのではないか」とし「ある意味、音楽に一番近い立ち位置にいる人間による投票により定性的な評価をしていくことに意味があり、音楽業界としてできる一つのやり方ではないか」と語った。 第1回の授賞式『MUSIC AWARDS JAPAN 2025 KYOTO』は、2025年5月21、22日に京都・ロームシアター京都で開催する。この模様は地上波放送局で生放送、YouTubeで全世界配信を予定している。また、同5月17日~23日を開催ウィークとし、アーティストのステージパフォーマンス、国内外の音楽業界関係者によるセミナーやショーケースの開催を予定している。