傾いた電柱の建て替え進む 珠洲で北電送配電
北陸電力送配電は9日、能登半島地震で傾いた電柱の復旧工事を珠洲市内で公開した。被災地では激しい揺れで倒れたり傾いたりした電柱約3千本の建て替えが必要となり、11月までに約710本の復旧が完了した。引き続き作業を進めており、担当者は「最大限の施工力を投入して復旧に取り組む」と説明した。 珠洲市野々江町の住宅街では、作業員13人が冷たい風の吹く中、高所作業車を使って約12メートルの高さまで上昇し、新たな電柱3本に電線などを取り付けた。北電送配電珠洲配電センターの北元和尚所長は「関係機関と連携して全力で復旧を進めていく」と話した。 元日の地震では、奥能登を中心に約4500本の電柱が被害を受け、うち約3千本で建て替えが必要となった。北電送配電は全国の電力会社の支援も受けて復旧に取り組んでいる。