広島開幕ローテ確定 アドゥワが31日DeNA戦先発 新井監督「相手のことを考えた」狙いを明かす
広島・新井貴浩監督(47)が21日、残り1枠となっていた開幕ローテ6枚目をアドゥワ誠投手(25)に決めたことを明かした。この日までに本人に通達。開幕3戦目、3月31日・DeNA戦(横浜)の先発を託すことになった。アドゥワは昨季、ロングリリーフなどで存在感を発揮。オープン戦は3試合で防御率2・38と結果を残していた。先発再挑戦で挑む今季。周囲の期待に応えてみせる。 “6人目の男”の座は、アドゥワがつかんだ。プロ8年目、ローテの一角として腕を振った経験はある一方で開幕ローテ入りは初。DeNAとの開幕3戦目の先発を託すことを決めた新井監督は「本当に横一線だった」と高水準のアピール合戦を笑顔で振り返った。 “空席”だった1枠を巡ってはアドゥワ、黒原、玉村と三つ巴(どもえ)の構図になっていた。アドゥワは17日・DeNA戦(マツダ)で5回1失点。黒原は同日のウエスタン・阪神戦(鳴尾浜)で5回を無失点に封じると、玉村は19日・西武戦(ベルーナ)で5回5安打1失点にまとめた。 指揮官は「3人が3人とも、いいものを見せてくれた」と前置きした上で、決め手になったのは相手打線との兼ね合いだったと説明。「やっぱりDeNA打線というところを考えた時、右の強力な打者がいる。相手のことを考えた時、(右の)アドゥワでいってもらおうと決めました」。牧、宮崎、オースティンら右の強打者たちが顔をそろえる相手打線。そこをアドゥワが封じる青写真を描いた。 前回登板でDeNA打線を抑えたことも大きな自信になる。指揮官は「隠すのも手だし、逆に投げてバシって抑えて相手に嫌なイメージを持ってもらう、という考え方もあるしね」と登板させた狙いを語った。右腕が先発として挑むシーズンは5年ぶり。まずは敵地で快投を示す。