給食の異物混入問題 ニンジンは北海道富良野産で“異物”は土壌の「石英」か 厚労省が11月出荷2902箱の自主回収命じる【福井】
福井テレビ
福井市の学校給食でニンジンに異物混入が相次いだ問題で、ニンジンは北海道富良野産で、混入していた異物は土壌に含まれる「石英」の可能性が高いことが分かりました。 福井市の給食センターにニンジンを供給している富良野地方卸売市場によりますと「納品したニンジンに石英が含まれている可能性がある」と北海道庁から連絡を受けたということです。 また厚生労働省は、食品衛生法に抵触する恐れがあるとして、11月に北海道の富良野地方卸売市場から福井市に出荷されたニンジンが自主回収の対象であることを公開しています。回収の対象となっているのは10キロの箱詰めニンジン2902箱です。 自主回収の理由について厚生労働省は、「畑の土壌に含まれていた石英が、収穫時に土と一緒にニンジンに付着し、輸送中にめり込むような形で混入した可能性がある」としています。 回収は12月12日に完了する予定です。 北海道の農業試験場は「富良野方面は火山の影響により土壌に石英が含まれているのはごく自然なことで、石英自体は人体に影響はない」と説明します。 ニンジンを納品した富良野地方卸売市場は「収穫したニンジンは、生産者や集荷する工場で、目視で確認しながら野菜用の洗浄ブラシで水をかけて異物を取り除くが、ニンジンに石英がめり込んでいると取り除くことが難しいこともある。ご迷惑をおかけしていることは重々承知している。目視での確認を重視していく」と話していました。 ニンジンの異物混入を巡っては11月13日以降、福井市内の学校やこども園などで10件、また19日には福井市以外の永平寺町給食センターでも1件確認されています。そして2日、新たに坂井市の自校式給食の小学校1校でも確認されました。 福井市保健所は現在も産地の公表はしておらず「産地を管轄する保健所に調査を依頼中」としています。 今回の自主回収について福井市保健所は「依頼した自治体から報告を受けていないので、給食との関連性に関して答えることはできない。回答をもらい次第、調査結果を公表する」としています。 福井市保健所によりますと、学校給食以外ではニンジンの異物混入の報告は受けていないということです。
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