バスケ女子日本代表“笑顔の司令塔”宮崎早織…大勝もパリ五輪を見据え「みんなで40分間走り続けられたら」
■ 攻守で圧倒「3分間をどれだけプッシュできるか」
7月4日、バスケットボール女子日本代表の国際強化試合となる「三井不動産カップ2024(東京大会)」の第1戦が有明アリーナで行われ、女子日本代表(FIBAランキング9位)が女子ニュージーランド代表(同26位)を相手に125-57と大勝した。 「オリンピック前、最後の強化試合を海外の選手とできてすごく力になりましたし、リバウンドの強さだったりフィジカル面だったりはやっぱり強いなと思いました」と、試合の感想を語ったのはスターターのポイントガードを務める宮崎早織。だが、相手インサイドであるローレン・ウィッティカーに20点を献上したたことに触れ、「試合中にみんなでどれだけすぐにスカウティングできるかがオリンピックではカギになると思うので、そこはしっかりみんなで話し合って、コミュニケーションを取っていいディフェンスができたらと思います」と言い、兜の緒を締めた。 チームとして失点を57点に留める中、宮崎の前から当たるプレッシャーを掛けたディフェンスも光った。これについて宮崎本人は、「前からプレッシャーかけてなるべくボールを遅く運ばせて、(相手の)セットオフェンスを短くするというのが自分の役割だと思っています。そのディフェンスはできたのではないかなと思いますし、これからもどんどん続けていけたらいいなと思います」と、手応えを語りつつ「パリ2024オリンピック」本番を見据える。また、チーム全体で19スティールをマークしたことに関しても、「スティールした後に疲れてみんなでリバウンドいけなかったのが何本かあったので、そういうところでも40分間しっかり走り続けたらいいなと思っています」と、課題を挙げた。 一方、オフェンスに関しては「今日はもうとりあえずプッシュする。3分間をどれだけプッシュできるかがカギになると思ったので、最初から突っ走って、あとはもうお姉さんたちに任せようという感じでやらせてもらいました(笑)」と、笑顔を見せる。『3分で交代』とは指揮官から言われたわけではなかったようだが、「大体、(交代が)そのタイミングなので、それで(ベンチを)パッと見たら瑠唯さん(町田/富士通レッドウェーブ)が待っていたし、全力で頑張りました。ちょっと足、疲れましたね(笑)」と、その状況も明かしてくれた。