「伊東に活気を!」駅前にフルーツパーラー 干物専門店が菓子事業強化 狙いは若者
干物など水産加工品の製造販売を手がける伊豆中(伊東市)が菓子事業を強化している。昨年の和菓子店に続き、ことし3月にフルーツパーラーを同市の伊東駅前にオープン。若者に訴求する商品をそろえ、にぎわい創出を図る。 伊東駅前の商店街入り口に立つ「フルーツパーラー伊豆旬実堂」は、40代以下が主なターゲット。1番人気の「みかんソフトクリーム」は地元産ミカンを使った甘酸っぱさが特徴。オレンジ入りのソーダは飲み歩きに、チーズケーキやプリンは土産として人気だ。 きっかけは駅周辺の衰退。人通りが減り空き店舗が増える状況打開に向け「食べながら周遊できるもの」(松浦徹取締役)を売る新店舗を構想した。洋菓子製造のノウハウはなかったが、開発に時間をかけて食感や風味までこだわった。インスタ映えを意識し見た目をカラフルにした。 松浦取締役は「駅を降りるとワクワクする彩りある町になれば」と話す。町の魅力が高まり来訪者が増えれば、縮小傾向にある主力の水産加工品の売り上げ増加につながると期待する。
静岡新聞社