「秩父夜祭」始まる 屋台・笠鉾巡行に歓声、今年の屋台芝居担当は上町
秩父神社の例大祭「秩父夜祭」が12月2日に始まった。2日の「宵宮」では、上町・中町・本町・宮地の4基の屋台が、3日の「大祭」では中近・下郷の笠鉾を加えた計6基が曳(ひ)き回される。各町の辻や秩父神社の神門前で屋台を止め「曳き踊り」を披露する。(秩父経済新聞) 【写真】13時ごろ、秩父神社に上町・宮地・中町の3基の屋台が集まった 2日13時ごろ、秩父神社に上町・宮地・中町の3基の屋台が集まり、屋台に乗った囃子手(はやして)たちは互いにエールを送り合った。観客たちは様子を見守り、写真や動画を撮影したり、大きな拍手や声援を送ったりしてぎわった。交差点で方向転換のために行う「ギリ廻し」では、多くの観客が見守る中、大きな太鼓の音が響く中で再出発し、盛大な拍手が沸き起こった。 3日には、屋台の両脇に張り出し舞台を設けて演じる「屋台芝居」が予定されており、宮地・本町・上町・中町の各屋台が4年に1度ずつ当番を務める形式で行う。今年は上町が担当し、市立図書館近くの「美宝会館」前で11時~14時に上演する。 両日、秩父神社近くの買継商通り・黒門通りで「秩父夜祭絹市」も開かれており、秩父銘仙の着物やストール、帯などの和装小物、藍染めの製品、手ぬぐい、木工品などが並ぶ。 夜には花火大会を予定。2日は19時~20時にスターマインと単発花火の打ち上げ、3日は19時30分から尺玉100連発や大玉スターマインなどに続き、21時50分からのフィナーレ「黄金の滝」まで花火が打ち上げられる。 「秩父ふるさと館」前では清掃ボランティアを受け付けている。希望者にはボランティア証明書を発行する。 秩父神社周辺では交通規制が実施されており、秩父陸橋の撤去工事に伴い国道140号「道の駅ちちぶ」付近も通行止めとなっている。植樹祭準備のため「秩父ミューズパーク」の駐車場や校舎工事中の「南小グラウンド」も利用できない。今年の臨時駐車場や交通案内図、屋台・笠鉾の巡行予定時刻表や巡行路略図などの詳細情報は「秩父観光なび」で確認できる。 秩父観光協会の田代勝三会長は「駐車場が限られているため、公共交通機関で来場してもらえたら。警察などの誘導に従い、安全に夜祭を楽しんでほしい」と呼びかけている。
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