Google Cloud、Solana Labsとweb3ゲーム開発API「GameShift」提供
Google Cloudがweb3ゲーム開発API
グーグルクラウド(Google Cloud)が、ソラナラボ(Solana Labs)との提携を通じ、web3ゲーム開発API「ゲームシフト(GameShift)」を公開した。グーグルクラウドの9月24日のブログにて同APIが紹介されている。 なおソラナラボは、レイヤー1ブロックチェーン「ソラナ」上で使用できるプロダクトやツール、リファレンス実装を構築する組織だ。 「ゲームシフト」は、ゲーム開発者が既存サービスにWeb3独自の機能を統合するAPIとのこと。同APIは現在グーグルクラウドマーケットプレイスにて利用可能になっている。開発者は既存のクラウドゲームバックエンドサービス内でweb3機能をすぐに有効にできるとのこと。 なお「ゲームシフト」の利用料金は、開発者の希望の構成によって見積もりを算出するという。 主に「ゲームシフト」で提供される機能として、「シームレスなウォレット統合」、「ゲームアセット管理」、「入金および出金システム」、「マーケットプレイス機能」、「報酬プログラム」だ。 「シームレスなウォレット統合」では、ゲーム内の埋め込みウォレットや既存のソラナウォレットをプレイヤーが利用可能になるとのこと。 「ゲームアセット管理」では、わずか数行のコードで、ソラナ上の独自ゲームアセットを作成および転送ができるという。 また「入金および出金システム」では、法定通貨と暗号資産の両方の支払いをサポートし、バックグラウンドで通貨換算とトランザクション処理を行うとのこと。引き出しも簡単に行えるため、プレイヤーはゲーム関連の資産を個人のウォレットまたは銀行口座に戻せるという。170か国以上からのクレジットカード決済も受け入れているとのこと。サブスクリプションの設定もできるという。 「マーケットプレイス機能」は、プレイヤーがアセットを購入、販売、取引できるゲーム内マーケットプレイスの設定・管理が可能とのこと。ロイヤリティを実装するためのツールも提供されており、ユーザーが作成したコンテンツであっても、二次販売の報酬が一定の割合で獲得できるとのこと。 そして「報酬プログラム」は、トークンベースのロイヤルティプログラムや、プレイヤーに具体的な価値を提供する達成ベースの報酬提供が作成可能とのことだ。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)