白シャツはジャケット風に フェラガモ流のヘルシー×ミニマルコーデ
連載《ファッションハック》Vol.26
飾り気を抑えた「ミニマル」な服のトレンドに変化が起きています。支持を広げているのは、スポーティー感を盛り込んで、ほのかにヘルシー感を添える装い。クリーンな印象や軽快な着心地が魅力です。「ヘルシー×ミニマル」のスタイリングは長く暑い夏をしのぐ上でも好都合。イタリアの老舗ブランド「フェラガモ(FERRAGAMO)」の2024年春夏ルックから着こなしのコツをつかんでいきましょう。 【写真はこちら】黒パンツをドレッシーに、エアリー素材で快適になどなどフェラガモの2024年春夏ルックから、コーデのヒントをチェック
■「自分らしさ」重視、ミニマル服への再評価進む
まずミニマルのトレンドが続いている事情をおさらいしておきます。過剰な主張や装飾性を遠ざけるミニマルは、服との向き合い方を見直す意識から始まっています。 「自分らしさ」を重んじて、着る人を引き立てるような服が求められるようになり、ミニマル服の再評価が進みました。同時にサステナビリティー(持続可能性)の面からは、長く愛着を持って着られる服を望むニーズが強まり、自在に着こなしやすいミニマル服が支持される理由となっています。 ただ、見た目の印象が控えめな服はありきたりに映るところも。このため、質感やディテールで違いを出す提案が増えています。 ポジティブで若々しいイメージを帯びるヘルシー演出は、ミニマル服に伸びやかでアクティブな雰囲気をまとわせる効果を発揮。 「フェラガモ」の2024年春夏コレクションでは自然体の心地よさやリラックスしたムードを提案しました。リネンやコットンなどのデイリーな素材に洗練やリッチ感を加味。リラックスしたカリブ海の気分も注ぎ込まれています。
■白シャツをジャケット風に カギは「X」シルエット
夏ルックの定番的な半袖の白シャツですが、着丈やディテールに趣向を凝らせば、1枚でもジャケット風にまとえます。 長めの着丈で縦長イメージを引き出したスタイリングです。ウエストを軽く絞ったシェイプがメリハリを生みました。襟側と裾側の両方でボタンをはずして、アルファベットの「X」を描くようなシルエットでメリハリを演出。伸びやかな雰囲気も漂わせています。 休日のシャツスタイルに取り入れやすいテクニックです。ボトムスはストレートのホワイトパンツで凜々(りり)しく見せています。