大阪北部地震 高槻・茨木など被災地に強い雨
大阪北部地震 高槻・茨木など被災地に強い雨 報告・撮影:柳曽文隆 THE PAGE大阪
18日午前に大阪府で最大震度6弱を観測する地震が発生してから20日で3日目を迎えたが、梅雨前線の影響で朝から各地で強い雨が降り、高槻市や茨木市などでは住宅の屋根にブルーシートをかぶせている光景も多くみられた。 【拡大画像付き】大阪ガス2900人体制で復旧取り組み「復旧見える化システム」も稼動
ひっくり返った門にビニールシート
阪急茨木市駅近くの住宅地でも、屋根をブルーシートで覆う家が多くみられた。門がひっくり返った同駅近くの寺では、ビニールシートでひっくり返った箇所を覆っていた。 その前の道を通っていた女性は「こんなにひっくり返ったなんて、この地震のおそろしさを、さらに感じました」と不安そうな表情を浮かべ話していた。
降りしきる雨の中、献花に訪れる人も
大阪府高槻市内の公立小中学校では、20日から授業が再開された。登下校時には、保護者らが付き添う姿も。しかし、学校のブロック塀が倒れ、9歳の女子児童1人が亡くなった寿栄小学校は臨時休校となっており、児童の姿はなく、降りしきる雨の中、献花に訪れる人や報道陣の姿がみられた。 現場付近では、雨具を着た警察官や複数の警察車両があり、20日午前現在もブロック塀は倒れたままの状態となっていた。様子を見に来たという高槻市内の70代男性は「あんなに重いものが倒れるなんて。もうここんなことが二度と起こらないよう、点検してほしい」と話していた。
屋根のテレビアンテナが倒れた状態の家も
寿栄小学校近くの住宅地では、屋根にブルーシートをかぶせたり、屋根瓦が崩れたままの状態の家、屋根のテレビアンテナが倒れた状態の家も多くみられた。近くのファストフード店や飲食店には休業の紙がはられている店もあった。高槻市内のコンビニエンスストアのある店舗は、ミネラルウォーターをケースごと陳列した。
被災地では突風に伴う瓦や看板落下など注意
気象庁によると、夜遅くにかけて雷を伴った激しい雨が降る見込みで、浸水害、河川の増水、土砂災害に十分注意が必要だという。気象庁は「被災地では、突風に伴って瓦や看板、ガラスやがれきの落下、屋根のシートが飛ばされるおそれがあるため、十分に注意してください」としている。