eスポーツ五輪、日本に開催打診 IOC、2026年大会で
国際オリンピック委員会(IOC)が新設を検討している「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」について、日本に2026年大会の開催を打診していることが29日、複数の関係者への取材で分かった。若者人気を背景に急速に発展するeスポーツの分野で、今後の日本の立ち位置を左右する分岐点となる可能性があり、日本側は開催可否を検討する。 実現すれば、冬季五輪の札幌招致に失敗した日本にとって、国際スポーツ界での存在感を取り戻す好機にもなる。国際戦略の甘さが指摘される日本オリンピック委員会(JOC)はeスポーツに関する取り組みも後れを取っており、招致に向けては体制整備が急務となる。24年に入り、関係機関を含めて本格的な協議に入る見通しだ。 コンピューターゲームなどの腕を競うeスポーツを巡っては、巨大市場の取り込みを図る主導権争いが世界的に活発化している。五輪での採用を見据えるIOCは23年6月、シンガポールでeスポーツの大会を開き、同10月にはバッハ会長が新大会の構想を公表した。