都知事選から見えたネット選挙の展望とは?
YouTubeでは「圧倒的に石丸さんが強かった」と語る米重氏。
YouTubeでは「圧倒的に石丸さんが強かった」と語る米重氏。 今回の都知事選で「特にYouTubeは非常に選挙で使えるとよく分かった」とコメントしました。 米重氏は、YouTubeで、石丸氏の支持が多かった理由のひとつに「コンテンツの供給量の多さ」を挙げました。 YouTubeには、レコメンデーションと呼ばれる、コンテンツを推薦する仕組みがあります。 物理量として、コンテンツがないと、次に推薦する動画がない状態に。 石丸氏と比べると、小池氏や蓮舫氏のコンテンツの供給量が少ない状況でした。 米重氏は「『石丸さんという人』がある意味YouTubeでよく再生されるコンテンツ」になっていたと言及しました。 YouTuberなどが、お金稼ぎなどいろいろな動機で、石丸氏の切り抜き動画をどんどん作るため「石丸さんの動画の供給量がやたら多い」という状態ができました。 YouTubeで1、2本石丸氏の動画を見ると、次々に石丸氏の動画が推薦されるので「3本、5本、10本とどんどん見て、長い時間を過ごす中で、石丸さんへの投票意欲が強まって、投票所行くという流れがあったのだろう」と米重氏は推察しました。
候補者の支持層はYouTubeを参考にした?
「候補者を支持するうえでYouTubeを参考にした?」という質問をしました。 石丸さんの支持層は、YouTubeを参考にした、大いに、ある程度参考にしたという割合が5割近い結果に。 米重氏「YouTubeが石丸支持層を投票所に送る力が強かったと、このデータから言える」と解説しました。 MC千葉「今回の結果を踏まえて、YouTubeをどう評価していけばいいのでしょうか」 今回の石丸氏の場合、ベースとして政治不信や既成政党への不信感がありました。 その中で、第三の案があればそこに投票したいという有権者に対して「私が1番良い候補者ですよ」というメッセージを届けられたと言えます。 米重氏は「やみくもにYouTubeをやればいいという話ではない」と語り「底流の有権者の意識をどう調べ、捉えて、そこに対してそのコンテンツやメッセージを届けていくか」が大事だと解説しました。