【毎日書評】月曜日がつらい人でも、人生が好転し、もう人間関係に悩まなくなる特効薬メソッド
『しんどい月曜の朝がラクになる本』(佐藤康行 著、サンマーク出版)の冒頭には、次のような問いかけが登場します。ちなみにここでいう日曜日とは、自分にとっての休日・休暇を意味するようです。 Q.あなたの人生、どちらになったらいいですか? ①毎日ずっと日曜日 ②毎日ずっと月曜日 (「プロローグ」より) もしも答えが「①毎日ずっと日曜日」だとしたら、これからの人生において困難な状況が少なからず存在するだろうと著者は述べています。休日ならば気楽でなにをしていても文句はいわれませんが、遊んでばかりでは収入がなく、生活が困難になっていくからです。それ以前に気力も湧かず、やがて堕落していく可能性も大いにあるでしょう。 一方、月曜日が自分にとって最高にうれしい日で、仕事も絶好調だったとしたら、以後もない日も好調になっていくはず。そこで本書において著者は、すぐに月曜日を好きになれる簡単な方法を明らかにしているのです。 特徴的なのは、月曜の朝が憂うつである原因は人間関係にあるという指摘。人との関わりが心地よく、安心できるものになれば、仕事が続いていく以後の火曜日から金曜日までが楽しくなるということです。 そうなれば、あなたの人生は幸せで喜びに満ちあふれた日々になります。月曜日の朝がラクになることは、あなたが思う以上に、人生に大きな影響を与えます。(「プロローグ」より) きょうは第3章「心が輝きドバドバ奇跡が起きる」のなかから、いくつかのトピックスを抜き出してみたいと思います。
「美点発見」を習慣化する
著者は本書において、「美点発見」を日常的に行えるようになることを重要視しています。美点発見とは、相手の長所や美点を発見し、それらをノートなどにどんどん書いていくワークだそう。 なお書くだけでも効果があるものの、できれば口に出したほうがいいようです。そうすれば、美点を発見された相手は自信がついてきて、その人が持つ能力をさらに活かせるようになるからです。 ほめるときは無意識のうちに、「あなた、立派だね」というように自分が上に立ってしまいがち。しかし美点発見には、相手への敬意、尊敬が入っており、それが意識を使うポイント。いいかえれば美点発見をするとは、自分の目を養うことなのかもしれません。 人の悩みの多くは人間関係に起因します。人間関係で悩んだり迷ったり、逆に幸せを感じたりします。親子関係、夫婦関係、職場の人間関係、お客さんとの関係……。いろいろありますが、すべて人間関係です。この人間関係が、あらゆることに影響します。 美点発見は、すべての人間関係を円滑・良好にすることのできる魔法なのです。(99ページより) 人間関係は、相手の欠点を見つけて「嫌い」だと感じることからこじれてしまうことが多いもの。 しかし人間関係で重要なのは、相手の欠点に目を向けることではなく、美点を見つけること。つまり先に自分から相手を好きになれば、おのずとその人から好かれるようになるわけです。そしてその結果、人間関係はどんどん広がっていくということです。(98ページより)