ホリエモン、提言!「Jはプレミアに肩を並べることが可能!」
――ここ最近は中国のクラブが強いですけど、あるJクラブの幹部から「中国でプレーする外国人選手にいま現在の年俸の6割から7割を出せば日本に来る」と聞いたことがあります。年俸以外のプレー環境は格段に日本のほうが上なんですけど、残念ながらそのための原資がないとも。 「それこそ、僕が最初に言ったことですよ。こういうビジョンでやっている、だから放映権はお買い得ですよ、買いませんかというセールスをすればいいんです。そのためには東京の都心に2つのビッグクラブがほしいし、他の大都市にもひとつずつは街中の非常に便利なところにサッカー専用スタジアムがほしい。Jリーグの場合はアルビレックス新潟や松本山雅FCなど、ローカルモデルは非常に上手くいっています」 ――同じ原理はあてはまらないですよね。 「大都市のビジネスモデルはローカルではなく、確実にグローバルを目指さなきゃいけません。当然ながら、日本だけでは成立しません。中国、東南アジア、インドといったところのマネーと視聴者を相手にするビジネスです。グローバルモデルとローカルモデルを共存させなきゃいけない」 ――そういうビジネスモデルを描ける経営者が出てきてほしいということになりますね。 「経営者ではなくて、まずはリーグとしてそういうメッセージを発信しなきゃいけない。実際、Jリーグとしても、放映権の件などを話し合っているわけですよ。映像制作はどうするのかといった具合に。いまはスカパー!の放映分はスカパー!が放映権料を払って、彼らが映像を独自制作している。NHKが地上波で放送するときも同様ですけど、そういったビジネスモデルを根底から変えていかなきゃいけない」 ――これらの提言は、すでにJリーグ側になされたのでしょうか。それとも、シーズンが終わってからまとめて、という形になるのでしょうか。 「そんなにのんびりした形でやるわけがないじゃないですか。提言というものは随時行っていきますけど、何か書類をまとめて冊子にして送るとか、そんなにかしこまる必要はありません。僕たちは本当にざっくばらんに話し合っていますから」 (文責・藤江直人/スポーツライター)