介護が突然やってくる 「今後10年」への備え
居宅介護支援や高齢者の病院付き添いサービスなどを行っている「hareruya」(ハレルヤ、沖縄市)代表の大城五月氏は毎日新聞政治プレミアの取材に応じた。 【写真】並んで歩く2人 2025年には団塊の世代が全員75歳以上になる。介護ニーズが急増することについて、大城氏は、「あまり不安をあおりたくないのですが、介護保険制度がいつまでも今と同じように利用できるとは限らないということも伝えたいと思っています。日本社会全体からみると、社会保障費の負担が大きくなり、給付を制限せざるをえなくなると感じています」と言う。 「たとえば、要介護度1の人がどこまでサービスを使えるのか、あるいはおカネがあったとしても施設に入居できなくなるのではないか、ということです。制度があっても、条件が厳しくなり、事実上、利用が制限される可能性があります。あるいは、自己負担割合が引き上げられれば、払えない人が出てきます」と指摘する。 「今後10年ぐらいが、一番厳しい状況になるかもしれません。そのときどうするかを、今から家族の方にも問いかけておきたいと思っています」と語った。