「993」への15年愛。NEAT西野大士さんを惹きつけるニューバランスの魔力とは
ニートのデザイナー、西野大士さんがスニーカーを履くとき、決まって足元を飾るのはニューバランスである。その付き合いは20年近くにもおよび、「993」への信頼は誰よりも強い。 ▶︎すべての写真を見る
「スニーカーは王道しか履かないほう」と語るもニューバランスは例外で、こだわりや独自の審美眼が垣間見えるモデルもラインナップする。 そんなシューズたちを披露してもらいながら、ニューバランスへの想いついても語ってもらった。
華麗なる「993」コレクション
――早速ですが、西野さんのニューバランスコレクションを見せてください。こちらは「993」ですけど、また珍しい色ですね。 西野 以前、NY出張のついでに、ニューバランスの本社に行ってやろうと日帰りでボストンへ行ったことがあるんです。しかも、事前にアポもいれずに。 ――アポなしですか?
西野 やばいですよね(笑)。もちろん入れてもらえず、門前払いでしたけど。ただ、隣にファクトリーストアがあったので、どうせだったら寄って何か買って帰ろうと思いまして。そこで見つけたモデルですね。 子宮頸がんに関するチャリティとして発売されたモデルのようで、レディースなんですよ。サイズは11とかなのかな。一応28cmで、若干シャープ感があるかなっていう感じですね。
――なるほど。
西野 驚きなのはその価格。17ドルで売られていて、当時は1ドル110円もいってなかったと思うので、ざっと2000円ぐらいですよね。 しかも、そのファクトリーストアが、二足目から半額にしてもらえるところで。それでもう一足、こちらのブラックのモデルを購入しました。160ドルぐらいで実質80ドルですから、そりゃ買いますよね。
そして、このホワイトの一足は確か周年モデルだったと思います。
ーーホワイトの「993」は珍しいですね。
西野 当時、オールレザーで白と黒が出たんですよ。それで白を購入しました。汚すのは気が引けたのでほぼ履いてないですけど。 あと、こちらはもうめちゃくちゃ履きました。アメリカ軍×ニューバランスですね。